巨大な「人間山脈」アンドレ。新日本プロレス時代の名シーンを振り返るコーナー。「IWGP総当たりリーグ戦」の「vs. ケン・パテラ」「vs. 藤波辰巳」「vs. 坂口征二」「バトルロイヤル」を紹介します。
①アンドレ・ザ・ジャイアント vs. ケン・パテラ
(昭和59年5月11日)
(内容)「現代のガリバー旅行記」と呼ばれるアンドレ。「IWGP総当たりリーグ戦」の北米代表。「筋肉マン」パテラはアメリカ代表(「北米代表」と「アメリカ代表」の違いって?)。このリーグ戦の優勝者はハルク・ホーガンと対決することになっている、とのこと。まずはパテラが入場してマッスルポーズ。そしてアンドレ入場。トップロープをまたいでリングイン。TV解説は山本小鉄、桜井康雄。アンドレがチョップ、二階からのヘッドバット、コーナーでのヒッププッシュ。パテラはニーアタック。アンドレが「人間エグゾセミサイル」(カウンターキック)からのヒップドロップで3カウント勝利。あっけなく終わってしまった。パテラはほとんど何もできず。ボディスラムをやろうとした瞬間もあったが、アンドレを持ち上げるには体勢的に無理な状況だった。結果は予想通り。パテラにはもう少し頑張ってほしかったところ。
②アンドレ・ザ・ジャイアント vs. 藤波辰巳
(昭和59年5月18日)
(内容)「炎の飛龍」藤波。「IWGP総当たりリーグ戦」でアンドレと勝負。何となく結末が予想される一戦。素早く動く藤波。体当たり(して自分が倒れる)、チョップ攻撃(効果無し)。アンドレは観客の「ドラゴンコール」にイラつき、ヘッドバット、チョップ、ヒッププッシュ(ニーでブロックされる)。そしてあの「伝説の一瞬」。藤波がトップロープからアンドレに回転エビ固め(ゴロンと転がるアンドレ)。ドロップキック二発は当たりが浅い。最後はアンドレが「人間エグゾセミサイル」からのヒップドロップで3カウント勝利。結果は予想通り。しかし、あの回転エビ固めはプロレス史上に残るシーン。藤波ってスゴイ人だったんですね。
③アンドレ・ザ・ジャイアント vs. 坂口征二
(昭和59年8月25日)
(内容)「日本の荒鷲」坂口。アンドレと勝負。腕を取る坂口。ヘッドシザースは失敗。しかし二回目で成功。ニーアタック。アンドレはヘッドバット、「坂口コール」にイラつく(相手の人気に嫉妬してイラっとする、いつものパターン)、「人間エグゾセミサイル」(結構、強烈に決まった)、ヒッププッシュ。最後はアンドレが(横投げっぽい)ブレーンバスターからのヒップドロップで3カウント勝利。坂口は藤波よりもずっと大きいけど結果はほぼ同じ。やはりアンドレの試合は「たまに見る」のがいいみたい。どんな相手でも大概ヒップドロップだもの。
④バトルロイヤル
(昭和59年12月6日)
(内容)賞金500万円のバトルロイヤル。出場者はアントニオ猪木、坂口征二、藤波辰巳、木村健吾、タイガー戸口。外人勢はアンドレ・ザ・ジャイアント、ディック・マードック、アドリアン・アドニス、ビリー・ブラウン、ジェリー・モロー、ワイルド・サモアン。ストロングマシン1号&2号も出場予定ではあるがリングに現れない。最初に場外に落とされたのはジェリー・モロー。猪木と坂口が協力してアンドレを落とそうとするが、坂口が地味に落下。マシン軍が現れて猪木を挑発。猪木が挑発に乗って自ら場外に出る。失格。最後は藤波&マードックが協力してアンドレを落とそうとする。アトミックドロップでマードックが落ちて、アンドレ優勝。やっぱりアンドレか。こんなチョロいバトルロイヤルで500万円(ホントにもらえたのかな?)。プロレスのいいところはマジメに見せながら「ウケ狙い」を入れてくるところ。猪木の負け方がマヌケだったバトルロイヤル。マードックが結構頑張ってました。
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