巨大な「人間山脈」アンドレ。新日本プロレス時代の名シーンを振り返るコーナー。IWGP決勝進出を懸けて再び行われたキラー・カーンとの因縁の連戦を紹介します。
①アンドレ・ザ・ジャイアント vs. キラー・カーン
(昭和58年6月1日)
(内容)「現代のガリバー旅行記」と呼ばれるアンドレ。IWGP決勝進出を懸けて因縁のカーンと対決。以前にも新日本で何度か戦っているが、時が経ち再び勝負。ニューヨークでは人気カードだという「アンドレ vs. カーン」。「バトル・オブ・スーパーヘビー」。TV解説は山本小鉄。まずはモンゴリアン・コスチュームでカーンが入場。キレイなおねえさんから花束贈呈。次いでテーマ曲に乗ってアンドレ入場。観客を威嚇し、ヤバイ目つき。リングに上がるが、花束は無し(何度か花束の女性を襲っているからだと思われる)。会場の雰囲気が気に食わないのか、アンドレは田中リングアナに二回コールさせる。そしてリングアナを場外に落とす暴挙。リングサイドにハルク・ホーガン登場。観客の「ホーガンコール」にイラつくアンドレ。猪木も登場。場外で不満をまくしたてるアンドレ。なかなかリングに上がらなかったが、ようやく試合開始。アンドレが腕固め、チョップ、スリーパー、ヘッドバット、ブレーンバスター、「人間エグゾセミサイル」(カウンターキック)。カーンが頑張る。モンゴリアンチョップ、ニードロップ4連発、ストンピング(迫力)、ギロチンドロップ(失敗)、セカンドロープからのニードロップ(会場がドッと沸いた)、ボディスラム(無理)、クロスチョップ。最後はもつれ合って場外へ。両者リングアウト。カーンがアンドレをゴングで一撃。盛り上がった試合。特にカーンがよくやった。アンドレは観客やホーガンに不満のようだったが、ホントに怒っていたのだろうか? 日本ではヒールだったアンドレ。「怒ってる演技」だったのかも。
②アンドレ・ザ・ジャイアント vs. キラー・カーン
(昭和58年6月2日、蔵前国技館)
(内容)前日、カーンに足を引っ張られてIWGP決勝進出を逃したアンドレ。カーンと二日連続で勝負。レフェリーは山本小鉄。TV解説は桜井康雄。先に入場したアンドレがカーンを待ち構え、先制攻撃。チョップ、ショルダークロー、ヘッドバット、コーナーでヒッププッシュ。今夜もカーンが頑張る。ストンピング、ニードロップ、モンゴリアンチョップ。カーンがトップロープからのアルバトロス殺法(ニードロップ攻撃)を失敗。アンドレが「人間エグゾセミサイル」からのヒップドロップで3カウント勝利。この日はアンドレが圧勝。昨日の試合でそれをやっていれば、という結末。それとも、決勝戦は「猪木 vs. ホーガン」でいきましょう、と誰かが言ったのだろうか?
③アンドレ・ザ・ジャイアント vs. キラー・カーン
(昭和58年12月7日)
(内容)雰囲気が変わったカーン。いつもの「モンゴリアン」のコスチュームではなく、トレーナー姿。試合はいつものパターン。アンドレがチョップ、ヒッププッシュ、爪先を踏む(地味にキツい)、腕固め、腕にヘッドバット。カーンはモンゴリアンチョップ。そしてアンドレが「人間エグゾセミサイル」からのヒップドロップで3カウント勝利。普通に試合をしたらこんな感じになります、という内容・結末。プロレスは面白いけど、レスラーには決まった攻撃パターンがあるため内容はどの試合もあまり変わらない。同じカードを何度もやるもんじゃない、という感じがしました。
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