「世界ジュニアヘビー級二冠王」として防衛戦を行う新日本プロレスの謎のマスクマン「ザ・コブラ」。「vs. ヒロ斎藤」「vs. リッチー・マグネット」「ザ・コブラ、星野勘太郎 vs. カネック、ヒロ斎藤」を紹介します。
①ザ・コブラ vs. ヒロ斎藤
(WWFジュニアヘビー級王座戦:昭和60年2月6日)
(内容)「謎のマスクマン」コブラがWWF王座の初防衛戦。斎藤がブルロープを携えてリング入場(ロープを試合で使うシーンは無かった)。ベルトを巻いたコブラが入場。トップロープからバク転。TV解説は山本小鉄、桜井康雄。まずはバックやリストを取り合うレスリング。ヒロが鉄柵攻撃、地獄突き、ケブラドーラ・コンヒーロ、パイルドライバー、ジャーマン(場外)、トップロープからのセントーン(豪快に自爆)、雪崩式のブレーンバスター、トペ(ロープを足に引っかけて自爆)。コブラは風車落とし、ジャーマン(場外でやられた分のお返し)、セカンドロープからのニードロップ、ツームストン、場外へのダイブ(アンダーテイカーばりの「ロープ渡り」も)。最後は斎藤がコブラの新しいマスクを破いて反則負け。白熱した内容だっただけに残念な結末(桜井康雄も「残念」と語っていた)。「斎藤」と言えば「セントーン」。それを自爆して勝ち目は無かった、ということか? 「中途半端な結果」は「抗争を続けていくつもり」ということなのだろう。
②ザ・コブラ vs. リッチー・マグネット
(NWAジュニアヘビー級王座戦:昭和60年2月14日、ハワイ・ホノルル)
(内容)コブラがNWA王座の六回目の防衛戦。地元では「実力者」だというマグネット。実況によると、来日経験が無い「未知の存在」とのこと。「足が細いのではないか?」と解説の山本小鉄。マグネットがチョップ、ニー、エルボーといった打撃技。派手なマスクのコブラはチンロック、ツームストン、トップロープからのセントーン(自爆)、ソバット。最後はジャンピング・ラリアットからの体落としでコブラが3カウント勝利。マグネットはヘタではないけど強くはなかった。問題はコブラのフィニッシュ技。ハワイのファンが満足したかどうか?(したのならいいんですけども)。
③ザ・コブラ、星野勘太郎 vs. カネック、ヒロ斎藤
(昭和60年5月10日)
(内容)「謎のアストロノーツ」コブラがタッグ戦。個人的にはカネックに注目。星野が体全体を使った全力技。パンチ連打、フライングクロスチョップ、ローリングクラッチ、ブルドッキングヘッドロック。コブラは首四の字、セカンドロープからのニードロップ、ミサイルキック、ボディアタック、ツームストン。斎藤はヘッドバット、ブレーンバスター、ジャーマン。カネックはパワーを見せる。クロスチョップ、ドロップキック、リフトアップ、キャメルクラッチ、吊り天井、オクラホマスタンピード、バックドロップ。最後はカネックが星野を風車落としで仕留めた。やや筋肉マンのカネック。動きのスピードはまずまず。得意のリフトアップでパワー健在を誇示、といったところ。ゴング後も場外でやり合うコブラと斎藤。彼らの戦いはこれからも続く・・・。
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