NWA王者としてライバルと防衛戦を行う新日本プロレスの「謎のマスクマン」ザ・コブラ。「vs. 小林邦昭」「vs. ブラックタイガー(二試合)」を紹介します。
①ザ・コブラ vs. 小林邦昭
(NWAジュニアヘビー級王座戦:昭和59年8月2日)
(内容)因縁の対決。解説は山本小鉄、桜井康雄。小林のセコンドに寺西勇。コブラが先制攻撃。小林のシャツを引き裂いて、場外で鉄柵攻撃(山本小鉄によると、マスクを以前破られた報復、とのこと)。コブラがラリアット、トップロープからのセントーン、キャメルクラッチ、DDT、首四の字、ボストンクラブ、吊り天井、ケブラドーラ・コンヒーロ、アルゼンチンバックブリーカー、プランチャ、ツームストン(場外)、バックドロップ。小林はスピンキック、ツームストン、腕ひしぎ、ソバット、四の字、トペ、ブレーンバスター、フィッシャーマン。最後は小林が場外でコブラをブレーンバスター。フェンスの外に投げて反則負け。試合後、小林と寺西がコブラのマスクを脱がそうとしたり、小林がトロフィーを床に叩きつけたり。試合内容は迫力。しかしながら、またしても決着つかず。小林の暴れっぷり。何となく飽きてきた。まるで「決着をつけてはいけない」かのような反則。マスクを剥がそうとするのも「お約束」。どちらが勝ってもいいから、技でキレイに決めて欲しかった。
②ザ・コブラ vs. ブラックタイガー
(NWAジュニアヘビー級王座戦:昭和59年10月19日)
(内容)「謎のアストロノーツ(宇宙飛行士? なぜ複数形?)」「無重力殺法」コブラが四度目の防衛戦。相手は初代タイガーのライバルとしてもおなじみ「暗闇の虎」ブラックタイガー。身長差がある二人。コブラの方が背が高いが、パワーでは互角。まずはリストを取り合うなどのレスリング。共にコンディションは良さそう。コブラがドロップキック、プランチャ、場外で鉄柵攻撃、ツームストン、トップロープからのセントーン(自爆)、フライングニールキック、ボストンクラブ、ダブルアームスープレックス。ブラックはトップロープからのニードロップ、デッドリードライブ、ツームストン、トップロープからのエルボー(独特のパターン)、カナディアンバックブリーカー。最後はローリングクラッチでコブラが防衛。ちょっと地味なフィニッシュ。負けて悔しいブラックがトペ。コブラがNWAベルトでブラックを殴打。初代タイガーにもベルトで殴られたことがあるブラック。同じことを再現。結局は体格差で勝負がついた感じ。背が高いコブラ。ホントにジュニアヘビー?
③ザ・コブラ vs. ブラックタイガー
(NWAジュニアヘビー級王座戦:昭和59年11月1日)
(内容)再びブラックと。レフェリーは山本小鉄。マスクがカラフルになったコブラ(実況&解説によると、派手なマスクだと相手に表情を読まれにくい、とのこと)。前回と同じように手足を取るレスリング。コブラがバックフリップ、ブレーンバスター、ミサイルキック、ツームストン、場外で鉄柱攻撃。ブラックはデッドリードライブ、トップロープからのエルボー(自爆)、ダブルアームスープレックス、ツームストン(二発)、プランチャ、トップロープからのボディプレス。ややブラック優勢の展開から、最後はコブラがジャーマンで3カウント。なかなか良いジャーマン。タイガーほどのブリッジではないけど、背の高さを生かした投げ方。「昭和プロレス」の名キャラクター「ブラックタイガー」。その役割を終えようとしている感じがした結果。
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