ライバルと戦う新日本プロレスの「謎のマスクマン」ザ・コブラ。「vs. 小林邦昭」「vs. ダイナマイト・キッド」「vs. 小林邦昭(NWAジュニアヘビー級王座戦)」を紹介します。
①ザ・コブラ vs. 小林邦昭
(昭和59年1月6日)
(内容)ゴング前にコブラがプランチャで先制攻撃。怒りの小林はスピンキック、バックドロップで報復するが場外での鉄柱&鉄柵攻撃で負傷。コブラがフロントスープレックス。小林はタイガーマスク時代のようにまたしてもマスクに手をかける。コブラが風車式バックブリーカー、ツームストン、トップロープからのセントーン(自爆)、ジャーマン(ブリッジが少し残念)、プランチャ。小林はトペ(鉄柵に激突)、エプロンサイドでのブレーンバスター。両者リングアウト。「ケンカ試合」のような雰囲気。これはこれで悪くはなかった。しかし問題はコブラ。技がかみ合わないシーンがあったり、小林への声援が大きかったり。まだまだファンの心をつかむまでには至っていない。個人的にはフロントスープレックスが良かった、と思う。
②ザ・コブラ vs. ダイナマイト・キッド
(昭和59年1月27日)
(内容)初代タイガーマスクのライバルだったキッド。WWFジュニアヘビー級王座決定戦への進出を懸けた大事な一戦。解説は山本小鉄。キッドが荒いチョップ攻撃、高速ブレーンバスター、ショルダークロー、ツームストン、ダイビングヘッドバット(自爆)。コブラは腕ひしぎ、四の字、プランチャ(自爆)、ジャーマン(体勢が崩れてしまった)、延髄斬り、ブレーンバスター、セカンドロープからのニードロップ(自爆)、場外へのダイブ。最後はローリングクラッチホールドでコブラが3カウント勝利。自爆が多かった印象の試合。最後はキレイに決まった。コブラは相手に引かないところが良かった。後は「技の正確さ」があれば、といったところ(特にジャーマン)。
③ザ・コブラ vs. 小林邦昭
(NWAジュニアヘビー級王座戦:昭和59年2月9日、大阪府立体育会館)
(内容)WWF王座を獲得できなかったコブラ。二冠王ならず。NWA王座の初防衛戦。解説は山本小鉄、桜井康雄。ゴング前、小林がキックとトペで先制攻撃。気合いが入っている小林。試合前、「手段は選ばん」と語った、とか。小林がバックドロップ、鉄柵攻撃、マスクに手をかける、ハーフボストン、雪崩式ブレーンバスター、フィッシャーマン。コブラはバックドロップ、卍固め、サソリ、コブラツイスト、ブレーンバスター、ツームストン、ダイビングヘッドバット(自爆)、風車式バックブリーカー、スペースフライング・タイガードロップ(プランチャの高度なタイプ。ちょっと失敗)。場外戦。放送席に突っ込んで両者フェンスアウト。イスでドツき合い。リング上でコブラが完全にマスクを剥がされ、セコンドの若手がコブラの素顔を守る。小林はベルトを奪って逃走。消化不良な結果。雪崩式ブレーンバスターのシーンが一番盛り上がっていたかな。小林はマスクマンを見ると脱がせたくなるみたい。初代タイガーマスクにやったことを再現。できればキチンと決着をつけて欲しかったところ。
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