新日本プロレス。世界ジュニアヘビー級王座を懸けて戦う「謎のマスクマン」タイガー。「vs. ブラックタイガー」「vs. ウルトラマン」を紹介します。
①タイガーマスク vs. ブラックタイガー
(WWFジュニアヘビー級タイトル戦:昭和57年5月26日)
(内容)レス・ソントンを破ってNWAジュニアヘビー級タイトルを獲得したタイガー。WWF王者ブラックタイガーに挑戦。WWF王座は元々タイガーが持っていたもの。ケガにより返上。王座決定戦で「暗闇の虎」ブラックタイガーがグラン浜田を破って獲得。これが初防衛戦。超満員の大阪府立体育館。レフェリーは山本小鉄、解説は桜井康雄。テーマ曲(「暗い闇切りさいて 明るい朝日がさすように~」)が流れ、タイガーが入場。まずはリストを取り合うレスリング。タイガーはソバット、コブラツイスト、プランチャ。ブラックタイガーはハンマーパンチ、ボディスラム、スリーパー、ダブルアームスープレックス、ブレーンバスター、ツームストン。一進一退。切り返しが巧いブラックタイガーだが、最後はタイガーが大技連発。ツームストンからのラウンディングボディプレス(タイガー式ムーンサルト)で3カウント。実力者ブラックタイガー相手に大舞台にふさわしい技で勝利し、二冠王に。敗北に不満のブラックタイガーがマイクでがなり立てる。つっかかってきたブラックタイガーをベルトで殴るタイガー。名勝負だったのに最後はちょっと潔さに欠けたブラックタイガー。後に両者は再戦。
②タイガーマスク vs. ウルトラマン
(WWFジュニアヘビー級タイトル戦:昭和57年6月18日)
(内容)「宇宙仮面」ウルトラマンはメキシコの選手。「ウルトラマン」の「円谷プロ」黙認のレスラー(マスクのデザインが全然違うからOKなのかな?)。三年前にも来日している、とのこと。まずはグラウンドの展開。ウルトラマンはサイドスープレックス、ネックブリーカー(二発)、トラースキック。タイガーはメキシカンストレッチ、ギロチンドロップ、DDT(タイガードライバー)、そして新技「スペース・フライング・タイガードロップ」(プランチャの派手なタイプ。見た目は凄いが、仕掛けるタイガーの方がリスクが大きい技)。最後はタイガーがジャーマンで3カウント勝利。リング上はかなり暑かったらしい。汗で滑ったり、技が崩れたり。マスクマンは大変だ。
③タイガーマスク vs. ウルトラマン
(WWFジュニアヘビー級タイトル戦:昭和57年7月6日、大阪府立体育館)
(内容)「宇宙仮面」ウルトラマンとの防衛戦。実況によるとこれが奪回したWWF王座の初防衛戦とのこと(6月にやった試合は「無かったこと」になってる? 自分の録画メモが間違っているのかも)。今回は金色のマスクのウルトラマン。テーマ曲(「きーたぞ われらーの」)に乗って入場。タイガーもアニメ「タイガーマスク二世」のテーマ曲で入場。内容は前回と同じ。まずはグラウンドのレスリング。タイガーがアームホイップ、ソバット、DDT(タイガードライバー)、首四の字、ケブラドーラ・コンヒーロ(バックブリーカーの一種)。ウルトラマンは延髄斬り、ネックブリーカー、トペ、ブレーンバスター。フィニッシュも同じ。タイガーがジャーマンで3カウント勝利。ウルトラマンは弱くはないけど「決め手」に欠ける。しかしながら、かみ合わないシーンで会場から笑いが起こったりするなど、迫力と和やかな雰囲気の両方を楽しめる試合となった。
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