世界ジュニアヘビー級王座を防衛する「謎のマスクマン」タイガー。「vs. ベビーフェイス」「タイガーマスク、星野勘太郎 vs. ブラックマン、コロソ・コロセッティ」「vs. スティーブ・ライト」を紹介します。
①タイガーマスク vs. ベビーフェイス
(WWFジュニアヘビー級タイトル戦:昭和57年2月9日)
(内容)ベビーフェイスと防衛戦。超満員の大阪府立体育館(消防署の指導により会場に入れなかったファンも)。6代目王者(前王者は藤波)、「謎のスーパーヒーロー」タイガー。テーマ曲(「暗い闇切りさいて 明るい朝日がさすように~」)が流れ、タイガーが入場。ファンにもみくちゃにされるタイガー。自分の名前を書いた紙を出して自己アピールするファンも(「増田」とかいう奴。誰なのさ)。解説は山本小鉄、桜井康雄。ベビーフェイスのセコンドにダイナマイト・キッド、エル・ファルコン。身長は低いがガッチリ型のベビーフェイス。足を固めたり、腕を取ったり、とテクニックがあるところを見せる。そしてブレーンバスター、サイドスープレックス、トップロープからのダイブ(ドジ)、バックドロップ。王者らしく「受け」に回るタイガーはソバット、腕ひしぎ。最後はタイガースープレックスでキレイに3カウント。ベビーフェイスはメキシカンらしいテクニックはあったけど、ちょっと動きがどんくさい感じもあった。試合後、タイガーを挑発するキッド。ベビーフェイスとの防衛戦はタイガーにとっては通過点に過ぎなかった。
②タイガーマスク、星野勘太郎 vs. ブラックマン、コロソ・コロセッティ
(昭和57年3月19日)
(内容)星野と組んだタッグ戦。ブラックマンは身軽な男。腕以外は黒ずくめのコスチューム(暑そう)。UWA世界ライト級王座を96回も防衛したことがあるとか。コロソ・コロセッティはメキシコでは珍しいヘビー級。この4人の中ではデカいが「技を受けるタイプ」。タイガーがコールされ、若い女性ファンから紙テープが投げ入れられる。まずは星野とコロセッティ。腕の取り合い。次いでタイガーとブラックマン。歓声が大きくなる会場。足や腕を取り合うレスリング。ブラックマンがドロップキック、メキシカンストレッチ。しかしブラックマン組は同士討ちが多い。最後はタイガーがブラックマンをバックブリーカーでギブアップさせた。この試合の前にもタイガーはブラックマンをジャーマンで仕留めている。ブラックマンは実に個性的で良い選手。でもタイガーのライバルではなかった。
③タイガーマスク vs. スティーブ・ライト
(WWFジュニアヘビー級タイトル戦:昭和57年4月1日)
(内容)ライトと五度目の防衛戦。ライトは後にWCWのリングに上がるアレックス・ライトの父。髪が薄めで、オッチャンっぽい感じではあるがテクニシャンで身軽。「蛇の穴」出身だとか。ハーフボストンなどで足を集中攻撃、ボディスラム(迫力)、スリーパー、卍固め、吊り天井、サイドスープレックス。タイガーはキック、エルボースマッシュ、ダブルアームスープレックス、インディアンデスロック、サイドスープレックス。最後はタイガーがブロックバスターからのフォールで3カウント勝利。ライトが巧さとパワーを見せた試合。プロレスは「凄さ」を競い合う世界。両者とも凄かった。どちらも「勝ち」でいいと思う。
初代タイガーマスク特集①
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初代タイガーマスク特集⑥
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