世界ジュニアヘビー級王座を狙う「謎のマスクマン」タイガー。「vs. エル・カネック」「vs. ダイナマイト・キッド(WWFジュニアヘビー級王座戦)」を紹介します。
①タイガーマスク vs. エル・カネック
(昭和56年12月8日)
(内容)UWAヘビー級王者カネック(実況によると「カネック」とは「ならず者」という意味、とのこと)。ゴング前にタイガーを襲撃。顔を痛めたのか、鼻をほじるタイガー。さらに鉄柱攻撃。それ以上攻撃させないようにするため、レフェリーの山本小鉄がカネックを押さえる。試合開始。パワーを見せるカネックがサイドスープレックス。タイガーは場外でお返しの鉄柱攻撃。しかし、一連のやりとりでタイガーはヒジと足を痛める。カネックがルチャリブレの技、カナディアンバックブリーカー、ブレーンバスター、吊り天井、リフトアップ。タイガーはローキック、四の字、ダブルアームスープレックス、バックドロップ、プランチャ。しかし、二発目のプランチャを受け止められ、両者リングアウト。解説の桜井康雄は「タイガーは負けていた」と試合内容を評価。やはりタイガーは大型選手とは相性が悪い。もっとハッキリ言えば「通用しない」といった感じだった。
②タイガーマスク vs. ダイナマイト・キッド
(WWFジュニアヘビー級王座決定戦:昭和57年1月1日)
(内容)「爆弾貴公子」キッドと空位の王座を争う。テーマ曲(「暗い闇切りさいて 明るい朝日がさすように~」)が流れ、タイガーが入場。トップロープに立つ。リング中央にはタイガーのブロンズ像。リング上には梶原一騎。着物のお姉さんが両選手に花束贈呈。リングサイドにはタイガーのファンだという水前寺清子。試合開始。ハンマーパンチ、ニーアタックで先制攻撃のキッド。タイガーはソバットを出すが、カネック戦で痛めた左足のため劣勢。キッドがバックを取るテクニック、バックドロップ、ツームストン(二発)、トップロープからのダイビングヘッド(かなりの飛距離)。執拗に足を攻めるキッド。ロープブレイクでも離さない。一瞬のスキを突いてタイガーがエビ固め。3カウント。新王者タイガー。レフェリー山本小鉄のカウントがちょっと速かったような気も。カウントの速さに不満のキッドがマイクアピール。内容的にはキッドの方が主役だった印象。
③タイガーマスク vs. ダイナマイト・キッド
(WWFジュニアヘビー級タイトル戦:昭和57年1月28日)
(内容)キッドと初防衛戦。6代目王者(前王者は藤波)、「謎のスーパーヒーロー」タイガー。まずはスピーディーな展開。そして場外戦(鉄柵にぶつかるタイガー)。キッドが足を攻めたり、マスクに手をかけたりするが、タイガーの足は治っているようす。タイガーがサイドスープレックス、腕ひしぎ、変型ボストンクラブ、ソバット、ダブルアームスープレックス、DDT(持ち上げて落とすタイプ。後にWWFレスラーのガングリル、エッジらが使用)、トペ。キッドはダブルアームスープレックス、サイドスープレックス、チョーク攻撃、ワンハンドバックブリーカー、ツームストン。二転三転する展開からタイガーがジャーマンで3カウント勝利。実況によると、この試合の勝者はブレット・ハートと防衛戦をやる予定、とのこと(後にWWFでトップを取るハート。ハート戦は見たことがない。残念)。両選手のコンディションが良かったということで激しい攻防。タイガーのDDTが特に印象的でした。
初代タイガーマスク特集①
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