昭和の時代には妙なレスラーが。写真で見た感じでは迫力。実力はどの程度だったのか? 個性で勝負したレスラーたちを紹介。
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フレンチ・エンジェル(左) |
①アブドーラ・ザ・グレート
黒人レスラーで、アブドーラ・ザ・ブッチャーによく似ていたらしい。活躍した期間が短いらしく、「謎」のレスラー。キラー・トーア・カマタのようなタイプか?
②ジ・エクスキューショナーズ
黒覆面のタッグコンビ。正体はキラー・コワルスキーとビッグ・ジョン・スタッド、とのこと。マスクマンのため、他のレスラーがマスクをかぶってこのコンビ名で試合したこともあるという。スタッドはとてもデカい男。新日本でもマスク姿で登場したが、「死刑執行人」風のマスクをかぶった姿は異常な威圧感だったに違いない。
③ザ・グレート・カブキ
あの「カブキ」ではなく、オリジナルのグレート・カブキ。1970年代に活躍。反則ばかりで、怪しい日本語を使いファンから憎まれたヒールだったという。なかなか面白いキャラ(米良明久さんは彼のことを知っていたのだろうか?)。昔のレスラーは「コケおどし系」が多かったけれど、個性はスゴイ。
④タロー・コバヤシ
1970年代に登場。ミスター・ヒトのタッグパートナー。日系人ではなくメキシカン、とのこと。こういう「日系」のレスラーは気になる。どんなファイトをしていたのか? 日本人のイメージが悪くなるような反則をしていたに違いない(という気がする)。
⑤フレンチ・エンジェル
20世紀最高の怪奇派。見た目のインパクトが大のホラー映画っぽい風貌(顔がとても大きいアンバランスな身体)。売り出すために様々なキャラ設定がされたらしい。古い時代の選手のためパンチやボディスラムといった「ベタな」プロレス。50歳で亡くなった。
⑥マサンブラ
1970年代に登場。ケニアの部族出身の黒人レスラー。ケニアに実在したという秘密結社「マウマウ団」のメンバー、とのこと。怪奇ムードで勝負。体格的にはやや小さかったが、実力はあったらしい。個人的に「怪奇レスラー」は好み。動いている映像を観てみたい。
⑦ミスター・ゾムビイ
マスクマン。メキシコを代表する怪奇派レスラー。彼に噛み付かれると謎の病原菌に冒され、高熱にうなされるらしい。身長は154センチ。個性的なマスクマンが多いメキシコ。小さい体で活躍するためにこういうキャラ設定にしたのだろう。
⑧ロス・クラネオス
マスクマンコンビ。こちらもメキシコを代表する怪奇派レスラー。山奥で獣のような生活をしていたところをマネージャーに発見された、というギミック。もはや、「何でもアリ」という感じのメキシコマット界。あんまりバカバカしいことをやるとファンが離れていってしまうのでは? どんな技を使うコンビだったのだろう? 動いている映像が無いのが残念。
⑨ンボア
コンゴ出身のヘビ男。ヘビを連れてリングイン。ピンチになるとヘビを相手に巻き付けて反撃したそうだ。ジェイク・ロバーツみたいな選手か? どんな技を使う男だったのか(少し)気になる(DDTだったりして)。
(まとめ)
世界にはヘンなレスラーがたくさん。昔は情報が伝わるのが遅かったり、そもそも情報が無かったり。レスラーの写真もモノクロのがあるだけ、なんてことも。そのため「ハッタリ」をかますことが昔は容易だった。今は映像の時代。ちょっとした映像でも動いている姿を見ればどの程度「できるレスラー」なのかがすぐにわかってしまう。そのせいで「怪奇派レスラー」がいなくなったのは残念なこと。ただ、キャラ的には今でもウケそうな選手が昔はたくさん。「危険な技」ではなく「個性」で勝負するプロレスが観たいなと思う今日この頃です。
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