2023年10月20日金曜日

アントニオ猪木:特集(81)ラスト「90年代・引退試合」「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー」猪木がついに引退。「猪木、タイガー vs. 佐々木健介、藤田和之」「vs. 角田信朗(公開スパーリング)」「vs. ドン・フライ」を紹介します。

アントニオ猪木、タイガーキング vs. 佐々木健介、藤田和之

(1997年7月6日:真駒内アイスアリーナ)

アントニオ猪木:特集(81)ラスト「90年代・引退試合」

(内容)「サマーストラグル97」でのタッグ戦。佐々木、藤田のパワーコンビ。若手の藤田に注目。格闘技的な雰囲気の内容。両チーム、手足やバックを取り合う動き。猪木は浴びせ蹴り、張り手、トップロープからのニードロップ(藤田の背後に決めた)、スリーパー。タイガーはキック(ハイキック、後ろ回し蹴り)、タイガードライバー(すっぽ抜け)、ツームストン、トップロープからのダイビングヘッドバット。藤田は受けに回りながら、ボストンクラブ、パワー技。佐々木は猪木に袈裟斬りチョップ、ストンピング、一本背負い、タイガーにラリアット、リフトアップ、と遠慮を知らない攻撃。最後は猪木。延髄斬りでキレイに藤田を仕留めた。「テクニック&パワー」の「新日イズム」で戦われた試合。当時、トップクラスであった佐々木は控えめな出番。藤田にとっては良い経験・思い出になったと思われる。


アントニオ猪木 vs. 角田信朗

(1998年3月22日:愛知県体育館)

アントニオ猪木:特集(81)ラスト「90年代・引退試合」

(内容)「公開スパーリング」として行われたもの。猪木と比べると小柄な角田(K1戦士)だが、ガッチリした身体(顔はヒロ斎藤に似ている)。角田が速いキック(後ろ回し蹴り、ハイキック、アリキックなど)を出し、ヒザ十字を狙うが、猪木はディフェンスしながらアリキック、バックを取るグラウンド、アキレス腱固め。そして互いに握手、おじぎ。角田がスパーながら素早い動きを見せた。


アントニオ猪木 vs. ドン・フライ

(1998年4月4日:東京ドーム)

アントニオ猪木:特集(81)ラスト「90年代・引退試合」

(内容)猪木の引退試合。「ファイナル・イノキ・トーナメント」で勝ち残ったフライとの一戦。フライはアルティメット大会で優勝したこともある猛者。パンチが得意な危険な男。モハメド・アリが聖火を燃やして、猪木入場。白いガウン、背中には「闘魂」。セコンドには佐山聡、小川直也、長州力、リングサイドには前田日明、アニマル浜口、天龍源一郎、キラーカーンら。試合開始。黒いグローブを着けたフライがパンチ、ヘッドバット、水車落とし、アキレス腱固めなどの足技。猪木は浴びせ蹴り、グラウンド、スリーパー。フライがマウントポジションでパンチ。体を入れ変えて猪木がマウントパンチ、顔面キック(グレート・アントニオ戦を思い出すような蹴り)、延髄斬り、パンチ連発。そして、コブラツイストからのグランドコブラで猪木がギブアップ勝ち。試合時間は「4分9秒」。マウントパンチからの畳み掛ける連続技が迫力だった猪木。特に延髄斬りのシーンは会場のファンが思わず熱くなってしなったほど。最後まで猪木らしい試合っぷり。試合後はアリから花束。そしてマイク。ファンに感謝、「歩むこと」「挑戦すること」の大切さを述べ、「ありがとう!!」。引退のゴング。ベートーベンの「運命」が流れる中、花道を退場。そしてファンに笑顔、「イノキ ボンバイエ」のテーマ。「いくぞ、1・2・3 ダァー!!」。全てが完璧だった引退試合。プロレスラーは引退してもカムバックすることがよくあるが、猪木は本当にコレが最後の試合となった。

 

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