2023年10月16日月曜日

アントニオ猪木:特集(77)「80・90年代」「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー」90年代、第一線を退いた猪木。「vs. 長州力」「vs. ブラッド・レイガンス、ムッシュ・ランボー」「vs. 長州、天龍」ほかを紹介します。

アントニオ猪木 vs. 長州力

(1989年2月22日:両国国技館)

アントニオ猪木:特集(77)「80・90年代」

(内容)猪木が花をデザインした紫のガウンで入場。試合開始、互いに警戒し、得意技を連発する展開に。長州がヘッドシザース、腕ひしぎ、ひねりを加えたバックドロップ(三発)、パンチ、トーキック。猪木は長州のストンピングに張り手で対抗、腕を取る動き、ヘッドバット合戦からのパンチ、ラリアットをかわして脇固め、畳み掛けるように延髄斬り(三発)&パンチ&ダブルアームスープレックス、キーロック、パンチ連発からのブレーンバスター。しかし、ここまで。最後は長州がリキラリアット六連発(一発は後頭部)で3カウント勝利。得意技を連発しても勝てなかった猪木。最早、猪木の時代ではない。猪木「プロレスが全てではない」という考えの持ち主ではあったが、負けるとやっぱり悔しいものがあったのでは? 若手の肩を借りて退場する姿は長年のファンにとっては残念なものがあった。そして猪木は「スポーツ平和党」を結成。第15回参議院議員通常選挙(1989年7月23日)に比例で99万3989票を集めて初当選、参議院議員に。もうプロレスをすることはない、と思われたが・・・。


アントニオ猪木、馳浩 vs. ブラッド・レイガンス、ムッシュ・ランボー

(1992年5月17日)

アントニオ猪木:特集(77)「80・90年代」

(内容)新日本に特別参戦する猪木。1990年2月10日には坂口征二と組み、蝶野正洋&橋本真也と対戦。蝶野をフォールして勝利。1992年1月4日には馳浩と対戦し、卍固めで勝利。そしてこの試合。レイガンスはミネソタ州出身。アマレスで実績。AWA入り。マサ斎藤、ビル・ロビンソン、ニック・ボックウィンクルらと対戦。ランボーはカナダの選手で、フランス系。マスクを被っていた時期もあったが、ドイツで傭兵スタイルに変身。ケン・パテラ、テリー・ファンク、テッド・デビアスと対戦経験あり。まずは猪木とランボーでスタート。パンチを連発する猪木。レイガンス組もパンチ、エルボーの打撃系。ランボーが馳にサイドバスター、猪木に強烈なボディスラムとエルボー。猪木がレイガンスにレッグシザースとアームブリーカー。ランボーが馳に決めたパワースラムはなかなかの威力。レイガンスに鉄拳制裁する猪木。しかし猪木にツープラトンのブレーンバスター。猪木がランボーに延髄斬りとバックドロップ。レイガンスが猪木にジャーマンスープレックスホールド、バックドロップホールド。最後はやっぱり猪木。延髄斬り二発からのチョークスリーパーでレイガンスから3カウント。多くの技が交錯。パワー型のレイガンス組はスープレックスで猪木を痛めつけたが、及ばず。しかし、なぜ猪木のチョークスリーパーは反則にならないんだろう? ちょっとズルいような気もする(「5カウント未満の反則」はOK?)。


アントニオ猪木のスパーリング

(1993年)

アントニオ猪木:特集(77)「80・90年代」

(内容)「ハイパーバトル93」に猪木が登場(ジャージ姿)。まずは小島聡とスパー。猪木が張り手、ダブルアームスープレックス、延髄斬りを披露。次いで石澤常光が相手。石澤が足を取る動き。猪木はアキレス腱固め、張り手連発、ボディスラム。そして観客に挨拶して、退場。猪木の動きは良かった。「軽い手合わせ」だったが、延髄斬りには迫力が。


アントニオ猪木、藤波辰爾 vs. 長州力、天龍源一郎

(1993年5月3日:福岡ドーム)

アントニオ猪木:特集(77)「80・90年代」

(内容)注目のタッグ戦。白いガウンに「闘魂」の猪木。黒いガウンに「飛龍」の藤波。長州は黒いシャツ、天龍は黄色のガウン。天龍、長州、藤波、猪木の順にコール。コールと同時にガウンを「バッ」と脱ぐ猪木がおなじみのポーズ、首には真っ赤な「闘魂タオル」。猪木と天龍でスタート。猪木が張り手連発からの延髄斬り。天龍はスリーパー。藤波と長州はグラウンド。その後は持ち技を連発する4人。藤波のキーロックを持ち上げて長州がバックドロップ、リキラリアット。天龍は逆水平、クローズライン、爪先キック(陰湿な蹴り方。個人的には嫌い)。代わる代わる藤波を痛めつける。長州がサソリ、天龍はハーフボストン、DDT。猪木が頑張る。天龍、長州に鉄拳制裁。長州に延髄斬り、ダブルアームスープレックス、天龍に浴びせ蹴り、延髄斬り、卍固め。しかし、長州が猪木にリキラリアット、サソリ。最後は伝説の名シーン。猪木が天龍に卍固め。同時に藤波が長州にコブラツイスト。そのまま藤波がグランドコブラに持ち込んで3カウント。猪木が頑張った試合。鉄拳制裁が印象的。長州、天龍はやや受け身の姿勢。天龍にはゴツゴツした新日本出身の選手ではない「異質さ」があった。

特集(76)「80年代」
「vs. マードック、オートン、ホール」「vs. 藤波、橋本真也、蝶野正洋(優勝決定戦)」ほか
特集(78)「90年代」
「vs. 天龍源一郎」「猪木、馳浩 vs. 藤原喜明、石川雄規」「vs. グレート・ムタ」 

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