2023年10月11日水曜日

アントニオ猪木:特集(72)「80年代」「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」88年の猪木。因縁に決着をつける戦い「vs. ビリー・ガスパー(海賊男)」「vs. 長州力」「vs. ビッグバン・ベイダー」を紹介します。

アントニオ猪木 vs. ビリー・ガスパー

(1988年3月19日:後楽園ホール)

アントニオ猪木:特集(72)「80年代」

(内容)猪木が謎の男と対戦。紫のガウンで猪木が入場。そして会場の照明が消され、「海賊男」ガスパー登場。しかし、海賊男がもう一人いる(誰?)。ゴング。マスクとYシャツのようなコスチュームのガスパー(後頭部から金髪がハミ出ている)。腕を取る動き、ハーフボストン。猪木がアリキックを連発するが、ガスパーがブレーンバスター、背中にストンピング、トップロープでスタンガン、エルボーといった荒っぽい攻め。猪木がドロップキック、マスクに手を掛ける反則、ヘッドバット、額にストンピング連発。なかなかパワフルなガスパー。ニースタンプを連発。猪木がエルボーアタック、パンチで反撃するが、ガスパーとレフェリー(ミスター高橋)が一緒に場外に転落。もう一人の海賊が猪木を襲う。そいつに猪木がショルダースルーからの延髄斬り。カバーしてレフェリーが3カウントを数えた。勝った猪木だが、ガスパーに後ろからゴングでドツかれる。ディック・マードック登場。イスで海賊二人を追い払う。猪木は二人を通路まで追ったが、そこまで。面白かった試合。「エンターテイメント」と割り切って観ればこういう試合も悪くない。ガスパーではない方の海賊に延髄斬りで3カウント勝利した猪木。コレって2-1のハンディキャップマッチだったっけ? 最後に猪木の救援に駆けつけたマードックがカッコ良く、おいしいところを持っていったような気がする。この「ビリー・ガスパー」の正体はボブ・オートン・ジュニア(ランディ・オートンの父)だったそうだ。


アントニオ猪木 vs. 長州力

(1988年7月22日:札幌中島体育センター)

アントニオ猪木:特集(72)「80年代」

(内容)「IWGP挑戦者決定リーグ戦」で行われた一戦。黒いショートタイツ姿の長州が先に入場。次いで猪木が紫の地に花をデザインしたガウンで入場するが、リングインを長州が妨害。場外でガウンを脱ぐ猪木(ガウンの下には真っ赤な「闘魂タオル」)。ようやくリングインした猪木に長州がオクラホマ・スタンピード。しかし、猪木が延髄斬り、キーロック、ドロップキック、スリーパー、インディアンデスロックで長州の動きを止める。ヘッドシザース、リキラリアットの長州。猪木が畳み掛ける攻撃。延髄斬りからのブレーンバスター、ボディスラム、トップロープからのニードロップ、ジャーマン(ブリッジが崩れた)。しかし、最後は長州。猪木の後頭部にリキラリアット、3カウント。長州が初めて猪木に勝った。技を受け止めたうえで猪木を粉砕。ややあっけないフィニッシュだったような気もするが、これが「時の流れ」というものなのだろう。「猪木を倒す」という通過儀礼。これからの新日本を背負う長州にとっては通らなければならない道だった。 


アントニオ猪木 vs. ビッグバン・ベイダー

(1988年7月29日)

アントニオ猪木:特集(72)「80年代」

(内容)「IWGP挑戦者決定リーグ戦」で行われた一戦。紫のガウンで猪木が入場。ベイダーは黒マスク、鎧(ヨロイ)、ドクロの杖。リングインして猪木につっかかる。杖をへし折って猪木を挑発。リング中央に鎧を置いてスモーク噴射パフォーマンス。その最中に猪木が延髄斬り。場外で鉄拳を振るう猪木だが、TVケーブルで滑って転倒。ベイダーに鉄柵攻撃され、鉄柵の向こうへ(この頃には「フェンスアウト・ルール」は無くなっていたようだ)。その後、猪木が腕攻め、アームブリーカー、バックドロップ、腕ひしぎ、ボディブロー、畳み掛けるようにボディスラム、トップロープからのニードロップ、腕固め。ベイダーは巨体を生かした攻め。ボディアタック、ベアハッグ、サバ折り、ブレーンバスター、アバランシュホールド、ストレッチ技、パンチ。再び場外戦。ゴングの木槌を使う猪木。ベイダーが腕から出血し、猪木がキズにキック。リングに戻り、ベイダーが不用意にトップロープからの攻撃。これをかわした猪木が腕固めでギブアップ勝ち。長州には敗れてしまったが、猪木がベイダーから勝利。フィニッシュシーンはアンドレをギブアップさせた時と同じ腕固め。巨漢には有効。相手の腕を流血させるなど久しぶりに「キラー猪木」が見られた一戦だった。

特集(71)「80年代」
「vs. 藤波、木村」「vs. 長州力、馳浩」「vs. ビッグバン・ベイダー、マサ斎藤」
特集(73)「80年代」
「vs. 長州、マシン、小林邦昭」「vs. 藤波辰巳(IWGP戦)」「vs. クラッシャー・バンバン・ビガロ」 

0 件のコメント:

コメントを投稿