「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」88年の幕開け。「vs. ビッグバン・ベイダー」「vs. スティーブ・ウィリアムス、オーエン・ハート」「vs. ベイダー、マサ斎藤」を紹介します。
①アントニオ猪木 vs. ビッグバン・ベイダー
(1988年1月4日)
(内容)88年がスタート。新年から大変な奴を相手にすることになった猪木。ベイダーはアメフト選手からレスラーになった男。本名のレオン・ホワイトでAWAのマットに上がる。スタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディと対戦。マサ斎藤のスカウトで1987年12月に新日本プロレスに「ビッグバン・ベイダー」として来日。この時、混乱が生じてしまい新日本は両国国技館の使用停止処分を受けた。ベイダーのその後の活躍はおなじみ。新日本、全日本、WWF、WCWでトップを取った。この猪木戦は初期のベイダー。全身黒ずくめで、よろい(スモーク噴射機能付き)&先っちょにドクロが付いた棒を持ってリングイン。猪木は白のガウンで、コスチューム対決は敗北(?)。側転して身体能力の高さをアピールするベイダー。試合では巨体を誇示して猪木に圧力。腕を取り、ボディアタック、フルネルソンされてもパワーで切り返し、パンチ合戦では優勢。猪木は足をからめ取ったり、アームブリーカー、腕固めで腕を攻めたり。ベイダーが攻める。ヘッドバット、手首ラリアット、リフトアップ、猪木をコーナーに逆さ吊りしてアメフト流タックル。二回目のタックルを自爆したベイダーに猪木が延髄斬り、アリキック。しかし、卍固めはパワーで返され。ベイダーのボディスラムがレフェリー(タイガー服部)に衝突。ベイダーがアバランシュホールドを決めるが、レフェリー不在。再び猪木をコーナーに逆さ吊りして攻撃。この時、長州が乱入し、ベイダーにリキラリアット(客席から長州にモノが投げつけられた)。事態の収拾にミスター高橋が登場するが、ベイダーが猪木にラリアット。止めようとする若手集団を突き飛ばし、さらに猪木を攻撃して引き上げていった。いろんな見せ場があった試合。またしても長州。第二回IWGPを思い出させるような乱入。何が狙いでベイダーを襲ったのか? 猪木は巧さは相変わらずだが、パワーは落ちている。これからは「長州の時代」ということで「ベイダー退治」は長州にまかせる、ということなのだろうか?
②アントニオ猪木、高田伸彦 vs. スティーブ・ウィリアムス、オーエン・ハート
(1988年1月11日)
(内容)猪木、高田の師弟コンビ。ハートはブレット・ハート(新日本では初代タイガーマスクと対戦)の弟。選手入場。紫のガウンの猪木。高田は白いTシャツ。高田とオーエンでスタート。腕の取り合い。オーエンがフロントスープレックス、スリーパー、高田がバックドロップ。猪木とウィリアムスでは猪木がコブラツイスト、延髄斬りを出すが、ウィリアムスがスープレックス、ギロチンドロップ、パイルドライバーといった粗い技で優勢。その後、高田がシャープなハイキック、4の字、腕ひしぎ、ドラゴンスープレックス。猪木はインディアンデスロック、「ボディスラム→トップロープからのニードロップ」。オーエンはジャーマン、トップロープからのダイビングヘッドバット、ブレーンバスター、ツームストン、トップロープからのエルボー、ネックブリーカー。ウィリアムスはタックル、弓矢固め、ロープの反動を使ったブレーンバスター、クローズライン、(猪木に)投げっぱなしジャーマン。そして猪木とオーエン。猪木が鉄拳制裁連発。ウィリアムスがタックルをオーエンに誤爆。猪木が延髄斬りでオーエンから3カウント。ある程度予想された結果。小さいオーエンがやっぱり狙われた。多くの技の応酬。ウィリアムスはゴツゴツした攻め。オーエンは器用な動きとトップロープからの派手な技。高田はハイキックが実にシャープ。猪木はウィリアムスと戦うのはキツそうな感じだった(特に投げっぱなしジャーマン)。
③アントニオ猪木、坂口征二 vs. ビッグバン・ベイダー、マサ斎藤
(1988年2月1日)
(内容)ガウン姿の猪木組が入場。そして照明が消され、ベイダー組が入場。以前は全身黒ずくめの暑そうなコスチュームだったベイダーだが、この試合では上半身はマスクのみ。坂口とベイダーでスタート、と思ったら、ベイダーが猪木を指名して猪木とベイダーでスタート。ベイダーがヒザ蹴り、ハンマーパンチ、ボディアタック、腕固め、リフトアップ。猪木はアームブリーカー、ボディプレスに来たベイダーに剣山。坂口と斎藤は体格と柔道技で坂口が優勢。坂口とベイダーがいい勝負。坂口がチョップ、カウンターキック、ニーアタック、ジャンピング・ニー。猪木と斎藤もいい勝負。斎藤がバックドロップ、サソリ、猪木はアリキック、鉄拳。猪木とベイダー。猪木と坂口がダブルで腕ひしぎ、ベイダーがラリアット、エルボードロップ。猪木の延髄斬りが炸裂。そして4者入り乱れ、場外戦。両チーム・リングアウトで終了。「プロレスは相性次第」ということを感じた試合。坂口とベイダーの大型対決、猪木と斎藤のテクニック合戦。坂口とベイダーのシングル戦が観たい、と思うような内容だった。
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