「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」87年の猪木。「猪木、藤波 vs. バンバン・ビガロ、ソイヤー」「猪木、藤波 vs. ウィリアムス、リック・スタイナー」ほかを紹介します。
①アントニオ猪木、坂口征二 vs. バズ・ソイヤー、ブラック・バート
(1987年1月12日)
(内容)フロリダ出身のソイヤー。ニックネームは「マッドドッグ(狂犬)」。レスリング、アメフトを経験してレスラーに。スタン・ハンセンとシングル戦をやったり、実弟ブレットと組んでロード・ウォリアーズと対戦したり。猪木、坂口を相手にどんな動きを見せるか? 選手入場。ソイヤーはスキンヘッド&ヒゲ。スネにはブロディばりの毛皮。バートはハンセンのようなカウボーイスタイルで黒のロングタイツ。顔を歪めてアピールするソイヤー。まずはソイヤーと坂口でスタート、と思ったら、猪木に交代。ソイヤーがトーキック、ボディスラム。猪木に張り手されてもひるまない(どこかコミカルなソイヤー)。坂口がソイヤーにニーアタック、チョップ。猪木がバートにアームブリーカー、腕ひしぎ、腕にストンピング。バートは特にワザが無く、チョップ、スリーパーなど。やたら個性を出そうとするソイヤー。坂口に噛みつき、猪木に場外でブレーンバスター、鉄柵攻撃。猪木がコブラツイストでソイヤーに反撃するが、やっぱり猪木の動きは重い(87年になってパワーダウンが目に付くようになった)。坂口が頑張る。ソイヤーにアトミックドロップ(場外まで吹っ飛ぶソイヤー)、バートにジャンピングニー、バックブリーカー、鉄柱攻撃、カウンターキック。猪木がトップロープからリングインし、バートにブレーンバスター、鉄拳。バートが坂口にラリアットをかますが、ソイヤーがトップロープからのボディプレスを自爆。ラリアットをソイヤーに誤爆したバートに猪木が延髄斬り、トップロープからのニードロップで3カウント勝利。決着後、バーバリアンが乱入。猪木にチェーン・ラリアットを食らわした。結果は妥当なところだが、バーバリアンを売り出すための試合だったような気がする。ソイヤーは古いタイプのレスラー。顔の表情を作ったり、技を自爆したりといったコミカルなキャラ。その後、WCWへ。インディー団体を転戦していた1992年にヘロインの過剰摂取により死去。32歳だった。
②アントニオ猪木、藤波辰巳 vs. クラッシャー・バンバン・ビガロ、バズ・ソイヤー
(1987年2月9日)
(内容)「野獣コンビ」が来襲。ビガロがイスを放り投げながら入場。ソイヤーはオーバーな表情。黒のTシャツを脱ぐビガロ。黒のアマレススタイルのコスチュームで試合。先制攻撃。猪木にエルボードロップ。ゴング。猪木を指名するビガロだが、藤波が先発することになりソイヤーに交代(藤波など相手にするか、といったアピール)。ドタバタした動きからソイヤーがボディプレスを自爆(観客の笑い)。猪木はソイヤーをバックドロップしようとするが、投げられず。ビガロがリングインし、側転して身体能力をアピール。しかし、藤波との対戦を拒否し、ソイヤーに交代。藤波にドロップキックされたソイヤー。その悔しさを場外でアピール(鉄柵の看板に頭突き)。猪木登場。ソイヤーにアリキックを決めるが、ビガロのタックル、エルボースマッシュに苦戦。ソイヤーが見せ場を作る。藤波にパワースラム、そしてトップロープからのボディプレスを自爆(お約束)。猪木に延髄斬りされたソイヤー。ビガロのエルボードロップも食らってしまう。暴れるビガロ。猪木を持ち上げ、場外に。共に転落(その時、ビガロはエプロンに顔から落下した)。試合終了。おそらくビガロ組の反則負け。決着後、猪木とビガロがニラみ合い。蝶野正洋や橋本真也らが間に入った。ビガロを売り出すための試合。悪くはなかったのではないだろうか。しかしながら、見た目が実に個性的なビガロ。最初ビガロを見たとき、「コイツは頭にまでイレズミ入れてやがる。バカな奴だ」と思ったものだが、そのうち見慣れてしまったから不思議。「野獣系」のレスラーだったからだと思う。
③アントニオ猪木、藤波辰巳 vs. スティーブ・ウィリアムス、リック・スタイナー
(1987年3月2日)
(内容)「パワーコンビ」が来襲。ウィリアムスはおなじみ。スタイナーは後に弟スコットと組んだ「スタイナー・ブラザース」でアメリカの人気タッグチームになる男。ピンクのタイツのスタイナー。ウィリアムスはいつもの赤。ウィリアムスが先制。猪木にダブルタックル、リフトアップ、ボストンクラブ。藤波がやられる。スタイナーのベリートゥベリー、ウィリアムスの雪崩式アバランシュホールド。猪木がウィリアムスにトップロープからのニードロップ、アリキック、延髄斬り。注目の猪木とスタイナー。力比べはスタイナー優勢。スタイナーが藤波にクローズライン(決め技)。猪木がスタイナーに鉄拳。ウィリアムスが猪木にレスリングで勝負を挑むが、グラウンドのテクニックは猪木が上。そして猪木に猛攻。スパインバスター、ダブルクローズライン、場外でチョーク攻撃。藤波にはリフトアップ。再び猪木にクローズライン、タックル。アメフト流タックルを猪木に食らわそうとしたウィリアムスだが、スタイナーに誤爆。猪木が延髄斬りでスタイナーから3カウント奪取。決着後、ウィリアムス&スタイナーがケ○をくっつけ合って猪木組を挑発(妙な動きで会場は大爆笑)。猪木組が二人をリングから追い出して終了。面白かった試合。ウィリアムス組はなかなかの筋肉。それでいてコミカルなところが。雪崩式アバランシュホールドは迫力、アメフト流タックルの誤爆は実にわかりやすくて楽しかった。
特集(63)「80年代」
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