「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」86年から87年へ。UWFとの戦い「猪木、藤原喜明 vs. 前田日明、木戸修」(二試合)、「猪木、武藤 vs. バーバリアン、バート」を紹介します。
①アントニオ猪木、藤原喜明 vs. 前田日明、木戸修
(1986年12月10日:大阪城ホール)
(内容)「'86ジャパン・カップ争奪タッグ・リーグ戦」として行われた好カード。赤いガウンの猪木。名前をコールされてガウンを「バッ」と脱ぐ。握手して試合開始。猪木と前田でスタート。前田がキック、ヒザ蹴り。猪木はエルボーアタック。その後、前田はキックを中心とし、スープレックス。藤原はグラウンド、(前田に)バックドロップ、張り手連発、ヘッドバット、脇固め、ドラゴンスクリュー。木戸は器用なレスリング。猪木は木戸とグラウンドで技の切り返しの攻防、「ボディスラム、トップロープからのニードロップ」、ブレーンバスター。最後は猪木と前田。ヒザ十字固めを使う前田。猪木は前田のキックをキャッチ、延髄斬り。場外戦。前田に鉄柱攻撃。しかし、その後がいけなかった。延髄斬りを鉄柱に誤爆。猪木がリングアウト負け。結末はともかく、なかなか見応えがあった試合。関節技を出し合ったり、ディフェンスや切り返しでキレイに技が決まらなかったり。レスリングができる人たちの攻防はやっぱり素晴らしい。前田のキックをキャッチした猪木。この試合の時点では猪木はまだまだ前田には負けない強さがあった。
②アントニオ猪木、藤原喜明 vs. 前田日明、木戸修
(1986年12月11日:両国国技館)
(内容)「'86ジャパン・カップ争奪タッグ・リーグ戦優勝戦」。既に対決している両チームが再び。藤原と木戸でスタート。グラウンド技。藤原が脇固め。注目は猪木と前田。前田が腕や足を取ったり、ローキック、フロントスープレックスなど見せ、パワーで猪木を上回る。その後、藤原が張り手、ダブルアーム・スープレックス、ヘッドバット。前田が藤原をジャーマン。猪木が木戸に延髄斬り、ブレーンバスター、ダブルアーム・スープレックス、前田に卍固め。木戸が猪木にネックブリーカー、バックドロップ。最後は猪木。一瞬の切り返しで木戸を卍固めでギブアップさせた。初戦(前日)に続いて一流の技が見られた試合。猪木はパワーで前田に押され、蹴りで痛めつけられた。それでも猪木は最後に優勝をかっさらうなど、勝負強いところを見せた。それが前田との違いだと思われる。
③アントニオ猪木、武藤敬司 vs. コンガ・ザ・バーバリアン、ブラック・バート
(1987年1月2日)
(内容)新年。新旧の天才がタッグ。相手は荒っぽいラフファイター。バーバリアンは元力士。アメリカに渡ってレスラーに。ロード・ウォリアーズのアニマルを真似たペイント&髪型。バートは何者なのだろう? 情報が無い。まずは猪木組が入場。武藤が「610」のコスチューム、猪木は白いメタリックカラーのガウン。バーバリアンは首輪にチェーン、バートは黒いハット&ロープ(スタン・ハンセン風のカウボーイスタイル)。武藤とバートでスタート。バートはチョップやパンチといった打撃系の技を使う男。武藤はドロップキック、アームホイップ。しなやかだが相手のパワーに押され、バーバリアンのカウンターキックを食う。顔のペイントなどで厳ついキャラのバーバリアン。しかし、タックルを自爆してコーナーに激突するなど、どことなくユーモラスなところが。猪木はバートに張り手、アリキック。しかしながら、全体的に猪木にパワーが感じられない。その後、武藤がバートにミサイルキック、フラッシングエルボー。武藤にバートがセカンドロープからのギロチン、フィストドロップ、スリーパー、バーバリアンは片手ボディスラム、ネックハンギング、リフトアップ。猪木もやられる。バーバリアンがカウンターキック、ギロチン、ヘッドバット、ブレーンバスター、バートが噛みつき(ベタな反則。「昭和」っぽい)。そしてバートが二回目のセカンドロープからのギロチンを自爆。猪木が延髄斬り、武藤がムーンサルト。最後は猪木がバックドロップでバートから3カウント奪取。決着後、バーバリアンが猪木&武藤をチェーン攻撃した。注目ポイントがいろいろあった試合。猪木はパワーダウン(寂しい)。武藤は外人にパワー負け。バーバリアンはパワーはあったが、アニマルをパクっているところなどコミカルな雰囲気。バートはまあまあ。バーバリアンはこの後、WWF、WCWでも活躍。)
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