「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」86年の猪木。「vs. スティーブ・ウィリアムス」「猪木、木村 vs. ウィリアムス、アレン」「vs. ブルーザー・ブロディ(猪木との最後のシングル戦)」を紹介します。
①アントニオ猪木 vs. スティーブ・ウィリアムス
(1986年8月5日)
(内容)おなじみ「ドクターデス」ウィリアムス。ゴツゴツした荒削りなところがあるが、その分、パワフル。しかも、グラウンドのテクニックも持っている。まずはウィリアムスが入場。次いで猪木。花束贈呈。客席に花をぶん投げるウィリアムス。レフェリーのボディチェック中に猪木が延髄斬りで先制。しかし、タフなウィリアムスはすぐさま反撃。ラリアート、高所からのボディスラム、コーナーに猪木を逆さ吊りにしてタックル、抱え式ボストンクラブ。その後、両者は持ち技のオンパレード。猪木がボディアタック、卍固め(返された)、ドロップキック、足固め、腕固め、スリーパー、延髄斬り、ギロチンドロップ(よけられた)、張り手(ひるまないウィリアムス)、鉄拳、ドロップキック、ブレーンバスター。ウィリアムスはアバランシュホールド、足固め、ヘッドシザース、ドロップキック、セカンドロープからのボディプレス(自爆)、ボディにヘッドバット、逆水平、カナディアンバックブリーカー、アメフト流タックル。場外でブルドッキング・ヘッドロックを決めたウィリアムスだが、鉄柱に自爆。猪木が一気に攻撃。鉄拳、スリーパー、そしてトップロープからのニードロップで3カウント。ウィリアムスはニードロップを食った後、ロープに足を伸ばしたが、ちょっと遅かった。猪木がキツい勝利。40歳を過ぎて筋肉の塊みたいな奴と戦うのは大変。猪木ナシでは新日本はやっていけない。まだまだ、猪木は戦わねばならない。
②アントニオ猪木、木村健吾 vs. スティーブ・ウィリアムス、バッドニュース・アレン
(1986年8月7日)
(内容)タッグ戦。リングアナの猪木コールに客席から大量の紙テープ。ウィリアムス組が先制攻撃。ウィリアムスが猪木にスパインバスター(3カウント入った?)、フロントネックロック、アレンはダブルスレッジハンマー、地獄突き、ベアハッグ。木村にウィリアムスがバックブリーカー連発、エルボードロップ(派手に自爆)。猪木組がウィリアムスの動きを止めるためか、足を攻める。猪木がアリキック、木村はアキレス腱固め。止まらないウィリアムス。木村にパイルドライバー、妙な動きの固め技から抱え式ボストンクラブ。アレンが木村にギロチンドロップ(キレイに決まった)。猪木とウィリアムス。猪木が鉄拳連発、コブラツイスト。ウィリアムスはバックドロップホールド(ブリッジ無し)、ニースタンプ、アレンと二人がかり攻撃。木村とアレン。稲妻を決めた木村だが、アレンのクローズライン、ボディプレス(自爆)。そして猪木とアレン。猪木がドロップキック連発からのボストンクラブ。アレンのクローズラインがウィリアムスに誤爆。猪木がアレンを延髄斬りで3カウント奪取。ウィリアムスが荒削り、アレンが打撃系の攻撃を主とすることからややドタバタした雰囲気もあった試合。最初のウィリアムスのスパインバスターでなぜレフェリーはカウントを取るのを途中で止めたのだろう? 猪木の両肩はマットに着いていたが。ハードな内容ながら、ウィリアムスがエルボードロップ、アレンがボディプレスを自爆したシーンがユーモラスで楽しかった試合。
③アントニオ猪木 vs. ブルーザー・ブロディ
(1986年9月16日:大阪城ホール)
(内容)初代IWGPタッグ王者を決める「IWGPタッグリーグ戦」。その優勝決定戦をボイコットして帰国してしまったブロディ。契約の関係で新日本とトラブル(そして全日本に復帰)。結果的にこれが猪木とブロディの最後のシングル対決となったが、どんな内容となるか? 「チャレンジ・スピリット86」の大阪大会での一戦。猪木入場。いつもの赤ではなく白いメタリックカラーのガウン(ちょっと宇宙服っぽい)。多くの女性から花束贈呈。次いでブロディ。いつものようにチェーンを振り回し、リング上で吠えまくる。まずは両者、警戒。猪木がアリキック、ブロディはタックルでお返し。その後、実に多くの技を出し合う展開。猪木がヘッドロック、延髄斬り、4の字(長い)、足に蹴り、スリーパー。ブロディはギロチンドロップ、ドロップキック、ブレーンバスター二発、ニースタンプ、バックドロップ、ボディスラム、ボディプレス。得意のキングコング・ニードロップを自爆したブロディ。猪木がトップロープからのニードロップを出すが、レフェリー(ミスター高橋)に誤爆(ワザと?)。猪木がダブルアーム・スープレックス、ギロチンドロップを出したところで代理レフェリーの山本小鉄が登場(なぜか上半身裸。風呂に入ろうとしていたところを呼び出されたのだろうか?)。シャツを着用してレフェリング。その後も両者は得意技を惜しみなく披露。猪木がブレーンバスター、ドロップキック、バックドロップ、鉄拳連発、トップロープからのニードロップ、ボストンクラブ、延髄斬り三連発(倒れないブロディ)、トップロープからのミサイルキック、張り手連打、ブロディばりのニードロップ、パイルドライバー。ブロディも大技連発。タックル、パイルドライバー、フライングボディアタック、カウンターキック、場外でマットを剥がしてパイルドライバーしようとして逃げられ、リング上でパイルドライバーしようとしてさらに逃げられ、そしてキングコング・ニードロップ二連発、ボディプレス、サイドスープレックス、ラリアット(珍しい)。そして場外戦。再度、マットを剥がした場所でパイルドライバーしようとするブロディ。成功。しかし、リングに戻って猪木が畳み掛ける攻め。張り手&パンチ連発、ローリングクラッチ、卍固め、ブレーンバスター、バックドロップ。時間切れ引き分け。互いに大きな技を出し合った長い試合。大味な内容となったが、どちらも負けるワケにはいかなかったためこれでよし、といったところ。猪木の延髄斬り三連発、ブロディのキングコング・ニードロップ二連発がハイライトだった。
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