「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」86年の猪木。「vs. アンドレ・ザ・ジャイアント」「vs. ディック・マードック(第4回 IWGP優勝決定戦)」「vs. アレックス・スミルノフ」を紹介します。
①アントニオ猪木 vs. アンドレ・ザ・ジャイアント
(1986年6月17日)
(内容)「第4回 IWGP公式戦(Aブロック)」として行われた一戦。過去に何度も行われている両者のシングル戦。どんな内容となるか? まずは赤いガウンの猪木が入場。いつもとは違ってボクサーのようにタオル(闘魂タオル)を頭に被ってリングイン、花束贈呈。次いでワカマツの先導でアンドレ。相変わらずメガホンで吠えるワカマツ。アンドレが攻める猪木をガッチリとスリーパーで捕らえ、フロントネックロック、レッグシザース、会場の「イノキコール」にナーバスな表情、ヘッドバット、ショルダークロー。猪木が反撃。エルボー、パンチ、そして畳み掛けるようにドロップキック、腕にアリキック連発、延髄斬り。最後は伝説の腕固め。アンドレがギブアップ、猪木優勝。前半攻めている方が負ける、というプロレスではおなじみのパターンだった試合。この試合に関しては様々なエピソード(ミスター高橋の本に詳しい)。全盛期を過ぎたアンドレ。3カウントでのフォールは許さなかったが、「ギブアップ勝利」を猪木にプレゼント。そろそろ決着をつけるべきタイミングでのこの結果は悪くはなかったと思われる。
②アントニオ猪木 vs. ディック・マードック
(1986年6月19日)
(内容)「第4回 IWGP優勝決定戦」として行われた一戦。この二人も過去に何度も戦っている。どんな試合となるか? TV解説席に山本小鉄、藤波辰巳。まずはマードック入場。次いで猪木がタオルで顔を隠して入場。花束贈呈。アメリカ、日本国歌演奏。ゴング。両者ニラみ合い。マードックが先手。ニーアタック、ハンマーパンチ、ボディスラム、ラリアット、エルボードロップ、執拗な腕攻め(腕固め、腕にストンピング&エルボー)。猪木は延髄斬り、鉄拳、再び延髄斬り、ストンピング、トップロープからのニードロップ(自爆)。その後もマードックが攻める。バックドロップ、パンチ、パイルドライバー、場外で鉄柱攻撃(猪木流血)、オクラホマ・スタンピード、カーフ・ブランディング、再び場外で鉄柱攻撃(自爆)。猪木は受けに回りながらドロップキック、逆水平、ブレーンバスター、アリキック、トップロープからのニードロップ(二連発)、コブラツイスト。そしてマードックの必殺、垂直落下式ブレーンバスター炸裂。しかし、猪木が延髄斬りからのジャーマン。3カウント入ったと思われたが、続行。さらに延髄斬りで猪木のフォール勝ち。なかなかの熱戦だった試合。試合後、猪木に食ってかかったマードック。大一番に勝てず、残念。それにしても、なぜマードックは執拗に腕を攻めたのだろう? 「猪木」といえばアリキック、延髄斬りといった「足を使う技」。足を攻めるべきだったと思うが。
③アントニオ猪木 vs. アレックス・スミルノフ
(1986年7月25日)
(内容)ベテラン対決。スミルノフはカナダ・ケベック州出身。フランス系カナダ人であるが、ロシアの悪役キャラとして暗躍。ニックネームは「流血怪人」。アブドーラ・ザ・ブッチャー、ザ・シークらと抗争。国際プロレス、NWA、AWA、WWFに参戦経験アリ。スティーブ・ウィリアムスと共に赤いマント姿で入場のスミルノフ。スキンヘッドにヒゲ。猪木は入場途中でイスを持ち、ウィリアムスを牽制。ゴング。攻めるスミルノフ。ミドルキック、ハンマーパンチ、ストンピング、バックブリーカー、ショルダースルー、キャメルクラッチ、カウンターキック、ボストンクラブ、バックドロップ。受けに回る猪木だが、一気に畳み掛ける。デッドリードライブからの延髄斬り、卍固め。ここでウィリアムスが乱入。猪木にアバランシュホールドを決めた。猪木が反則勝ち。どうやら「猪木 vs. ウィリアムス」を盛り上げるための「前フリ」の試合だったらしい。スミルノフのキャメルクラッチが「昭和」「ザ・シーク」を感じられて懐かしい気分になる試合だった。その後、スミルノフは1988年に引退。その後は広報の仕事、俳優として映画やテレビにも出演。パブの経営も。2019年、腎不全で死去。71歳だった。
「vs. スティーブ・ウィリアムス」「猪木、木村 vs. ウィリアムス、アレン」「vs. ブルーザー・ブロディ(猪木との最後のシングル戦)」
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