「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」85年から86年へ。「猪木、坂口 vs. 藤波、木村」「vs. ハクソー・ジム・ドゥガン」「猪木、山田恵一 vs. 木戸修、高田伸彦」を紹介します。
①アントニオ猪木、坂口征二 vs. 藤波辰巳、木村健吾
(1985年12月26日)
(内容)初代IWGPタッグ王者を決める「IWGPタッグリーグ戦」の優勝決定戦で戦った両チームが再び対決。タイトルは懸かっていないが、王者の藤波組としてはいい内容を見せたいところ。試合前、帰ってきたUWF戦士(前田、高田、藤原ら)がリング上で顔見せ。その後、試合。前半は坂口、後半は木村が攻められるパターン。坂口と藤波でスタート。藤波がヘッドロック。坂口はパワーを見せ、木村に高速デッドリードライブ。猪木は木村にヘッドロック、スリーパー、藤波とはレスリングを展開。その後、藤波がサソリ、パンチ、キック、4の字、猪木にジャーマン、坂口に延髄斬り、卍固め。木村はトップロープからのニードロップ、坂口に稲妻、アリキック、猪木にバックドロップ、サソリ、ジャーマン、稲妻。坂口は受けに回りながら足を固める動き、弓矢固め、ボストンクラブ、ジャンピングニー、カナディアンバックブリーカー、バックドロップ、卍固め。猪木はドロップキック、コブラツイスト、畳み掛けるように木村にインディアンデスロックからの弓矢固め、バックドロップ、延髄斬り二発、その後、おなじみトップロープからのニードロップ、卍固め、ブレーンバスター。木村の稲妻をディフェンスした猪木。藤波にも延髄斬りを二発食らわしたところで時間切れ引き分け。藤波組はツープラトン攻撃などで坂口を攻めたが、勝てず(タフな坂口)。「木村健吾」と言えば「稲妻レッグラリアート」。それをディフェンスした猪木。そのシーンが個人的にインパクトがあった。
②アントニオ猪木 vs. ハクソー・ジム・ドゥガン
(1986年1月3日)
(内容)新年初試合。どんな幕開けになるか? ドゥガンはニューヨーク州出身。アメフトやレスリングをやっていた経験あり。ローカルエリアながらダスティ・ローデス、テッド・デビアス、ブルーザー・ブロディ、ディック・マードックといった名のある相手と勝負してきた。黒いショーツタイツ一丁で入場のドゥガン。見た目の雰囲気がブルーザー・ブロディ(当時、ブロディはIWGPタッグリーグ戦をボイコットして干された状態。新日本は似たタイプのドゥガンを試しに日本に呼んだのではないか?)。腰に手を当てるおなじみのポーズ。猪木は赤いガウンで入場。花束贈呈。先制攻撃のドゥガン。場外戦を仕掛けたり、ハンマーパンチ、ニードロップを決めたり。動きが大きく、いちいち例のポーズを取る(「ドンドン」足踏みするパフォーマンスも)。クローズラインを決めるが、タックルを自爆。そしてパンチ連発、エルボードロップ(迫力)、スリーパー、髪を束ねてマヌケなヘン顔、アームホイップ。猪木はネックロック、後頭部に蹴り(「グレート・アントニオ制裁事件」を思い出すようなキックだった)、鉄拳、張り手、足を固めるグラウンド、コブラツイスト、ストンピング連発、バックドロップ、アリキック、パンチ合戦、顔面にドロップキック。場外戦。鉄柱攻撃を食った猪木がコーナーポスト攻撃、クローズライン、アメフト流タックル(ドゥガンのフィニッシュ技)されて劣勢。再び場外戦。猪木が鉄柵で痛めつけられ、劣勢の状況で両者リングアウト。86年の初試合は微妙だった猪木。ドゥガンはアピールが目立つが、身体がガッチリしたブロディ系。猪木は相手に合わせすぎてしまった印象。ドゥガンは後、WWFでスター選手に。WCWでも活躍。
③アントニオ猪木、山田恵一 vs. 木戸修、高田伸彦
(1986年2月5日)
(内容)新日本に帰ってきたUWF勢との対戦。どんな試合となるか? まずは木戸組が入場。次いで猪木組。花束贈呈。山田と木戸でスタート。小さいが動きが速い山田。活きのいい姿勢だが、捕まる。木戸が足を取るテクニック、フェイスロック、バックブリーカー、バックドロップ、STFのような固め技、エルボースマッシュ、ボストンクラブ。高田はアキレス腱固め、ミドルキック、ローリング・ソバット、DDT、ツームストン・パイルドライバー、フロントスープレックス。猪木は木戸にアキレス腱固め、ドロップキック、アームブリーカー、高田にフェイスロック、延髄斬り。山田はやられっぱなしだが、木戸にバックドロップ。猪木は木戸にサソリ、高田に張り手をされるが、比較的余裕があるような試合ぶり。最後はUWF。高田がジャーマンで山田を仕留めた。山田と高田がスピード、猪木と木戸がテクニックを見せた試合。実に巧い木戸。しかし、猪木はテクニックに加え、パワーが。猪木のスケール、強さが目立った一戦。
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