2023年9月23日土曜日

アントニオ猪木:特集(56)「80年代」「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」85年の猪木。「猪木、坂口 vs. 藤波、木村(IWGPタッグ戦)」「猪木、アンドレ vs. ディートン兄弟」「vs. スティーブ・ウィリアムス」を紹介します。

アントニオ猪木、坂口征二 vs. 藤波辰巳、木村健吾

(1985年12月12日)

アントニオ猪木:特集(56)「80年代」

(内容)初代IWGPタッグ王者を決める「IWGPタッグリーグ戦」。その優勝決定戦。本来ならブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカ組が決勝戦に出場するはずだったが、これをボイコットして帰国してしまった。藤波&木村組は当時WWFインターナショナル・タッグ王者。どんな試合を見せるか? ガウン姿の猪木組。藤波組はジャンバーで、藤波はピンク、木村はブルー(胸に「稲妻」の文字)。握手をして試合開始。猪木と藤波でスタート。グラウンドの攻防、腕を取ったりするレスリング。猪木がリバーススープレックス、藤波が逆さ押さえ込み。坂口と木村もレスリング。その後は目まぐるしく交替しながら技の応酬。藤波組は二人がかりの攻撃を使ったりする。猪木がインディアンデスロック、トップロープからのニードロップ、ダブルアームスープレックス、藤波に張り手、木村に張り手されて鉄拳制裁&延髄斬り、コブラツイスト、バックドロップ、ブレーンバスター。坂口はスリーパー、ニーアタック、バックブリーカー、ボストンクラブ、カナディアンバックブリーカー、ブレーンバスター、ジャンピングニー。藤波はトップロープからのニードロップ、坂口に延髄斬り、サソリ。木村はドロップキック、猪木に稲妻&4の字、バックドロップ。猪木に藤波が掟破りの卍固め。そして唐突なタイミングで藤波がドラゴン・スープレックス。猪木から3カウントを奪取して藤波組が初代IWGPタッグ王者に。優勝セレモニーではリーグ戦に出場したディック・マードック、マスクド・スーパースター、カネック、ドス・カラスらが王者を讃えた。当時、いろいろあった試合。ブロディが試合を拒否したのは「藤波組に花を持たせたくなかったから」というのが定説。新日本としては「初代王者は新日本の選手で」ということだったのだろう。しかし、IWGPというのは何かとトラブル。NWAタイトルもそういった水面下のやりとりのせいで価値を落としていったが、それに似ている。                  


アントニオ猪木、アンドレ・ザ・ジャイアント vs. ディートン兄弟

(1985年12月12日)

アントニオ猪木:特集(56)「80年代」

(内容)ハワイでのタッグ戦。先に入場のディートン兄弟(兄デビッド、弟ジョー)。次いで猪木組。試合地がハワイということでアンドレはファンからの歓声に笑顔。リング上では女性からレイをプレゼントされてニコニコ。日本ではいつも不機嫌な表情、試合ぶりだが、この試合のアンドレは実に上機嫌。ゴング。ディートン兄弟はNWAテリトリーで活動するカウボーイ系キャラ「ジ・アウトローズ(The Outlaws)」ということで荒っぽい攻め。ニーアタック、ハンマーパンチ、チョップ、エルボー。猪木を痛めつけるが、アンドレの登場にビビる。アンドレはコーナーでのヒッププレス、ハンマーパンチ、相手二人を同士討ち、フルネルソンされそうになって腰振り(観客は大ウケ)、二人がかりで攻められるが人間エクソセミサイル(カウンターキック)。交替してリングインの猪木。ドロップキックからの延髄斬り二発でジョー・ディートンから3カウント奪取。日本ならここで大歓声だが、アメリカ人ファンの反応は薄め。「日本のスーパースター」猪木も海外ではそれほどでもないというのに(個人的に)少し驚かされた一戦。それにしてもアンドレがあんなによく笑うレスラーだとは(猪木もアンドレも日米では全く逆)。ディートン兄弟はモタついたりして微妙。後、ジョー・ディートンは来日するが、「NWA系」ということで全日本だった。


アントニオ猪木 vs. スティーブ・ウィリアムス

(1985年12月25日)

アントニオ猪木:特集(56)「80年代」

(内容)アメリカでの一戦。猪木がWCCWに登場。WCCWはフリッツ・フォン・エリックが主催する団体ということで試合前、マイク・フォン・エリックがリング上であいさつ。ウィリアムスはおなじみ。「デクターデス」と呼ばれ、後に新日本、全日本で猛威を振るう男。まずは力比べ。パワーを見せるウィリアムス。試合は猪木が主導。ヘッドロック、ヘッドシザース、腕ひしぎ、アリキック、鉄拳、ボディスラム、ドロップキック。ウィリアムスはそれらの技を身体全体のパワー、腕力で切り返したりしながらベアハッグ、セカンドロープからのボディプレス。アリキックが効いたウィリアムス。再度セカンドロープからのボディプレスを敢行するが自爆(キャンバスに「ベチャ!」といった感じで失敗。ボディプレスは失敗するとかなり格好悪い)。そして猪木が延髄斬りで3カウント勝利。猪木はパンチが多かった印象。テクニックでも上。ただ、猪木が勝っても反応は薄め。ウィリアムスは現地ではヒールのような感じだったが、それでもアメリカ人は「猪木勝利」にあまり喜んではいなかった。

特集(55)「80年代」
「vs. ブルーザー・ブロディ」「猪木、坂口 vs. ブロディ、ジミー・スヌーカ」「vs. ディック・マードック」
特集(57)「80年代」
「猪木、坂口 vs. 藤波、木村」「vs. ハクソー・ジム・ドゥガン」「猪木、山田恵一 vs. 木戸修、高田伸彦」

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