2023年9月21日木曜日

アントニオ猪木:特集(54)「80年代」「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」85年の猪木。「vs. ブルーザー・ブロディ」「vs. ブロディ、アレン、リック・オリバー」「vs. ブロディ、レイ・キャンディ」を紹介します。

アントニオ猪木 vs. ブルーザー・ブロディ

(1985年10月4日:札幌中島体育センター)

アントニオ猪木:特集(54)「80年代」

(内容)まずは猪木が入場、花束贈呈。次いでブロディがチェーンを振り回しながらリングイン。ここでトラブル。チェーンを預かる新日の若手(橋本真也)にブロディが「チェーンをよこせ」といった態度の後、顔面蹴り、ハンマーパンチの暴挙。そしてコーナー下にチェーンを置く。ゴング。グラウンドでの勝負をアピールするブロディだが、グラウンドでは猪木優勢。その後、猪木がヘッドロック、ヘッドシザース(失敗)、腕ひしぎ、キーロック、延髄斬り、ドロップキック、パンチ、バックドロップ、卍固め(不完全)。ブロディは逆水平(ノド元にモロに入った)、ボディスラム二発、ブレーンバスターからのカウンターキック、場外で鉄柱&ボディスラム、ハンマーパンチ、パイルドライバー、アバランシュホールド。両者疲弊した状態で場外へ。やはり両者リングアウト。その裁定に納得できないブロディがイスの上に猪木をパイルドライバー。やりたいことやって引き上げるブロディ。猪木は頭にタオルを巻いて痛々しい姿でリングを後にした。ブロディが比較的優勢だった試合。ただ、猪木の延髄斬りはタイミングが良かった。もうそろそろフォールでの決着をつけてほしいところ。


アントニオ猪木、坂口征二、木村健吾 vs. ブルーザー・ブロディ、バッドニュース・アレン、リック・オリバー

(1985年10月11日:古川市民体育館)

アントニオ猪木:特集(54)「80年代」

(内容)6人タッグ戦。オリバーはフロリダ出身の白人。ナチスのギミックで暴れ回り、ジェリー・ローラー、坂口、ロディ・パイパーらと対戦してきた(後、WWFではジョバーだった)。どんな動きをするかに期待。まずは猪木組が入場、花束贈呈(普段は受け取った花束をセコンドに手渡す猪木だが、この試合では花を持ったまま)。次いでブロディがチェーンを振り回しながら入場。観客席を蹂躙し、新日の若手に蹴りやチェーンで攻撃。猪木が花束でブロディを攻撃するが、効果無し(花もったいない)。逆にチェーンでやられて試合開始前から出血。ゴング。猪木がやられる。ブロディのパンチ、カウンターキック、ボディスラム、アレンのギロチンドロップ、パンチ、ヘッドバット、オリバーのパンチ。坂口はチョップ、ボディスラムでオリバーを痛めつける。ブロディは猪木しか相手にしないといった態度。木村にブレーンバスター、場外ではイスで猪木を狙う(そのラフぶりに客席からモノが投げ込まれた)。猪木がアレンにアリキック、坂口がジャンピングニー、アトミックドロップ。猪木がブロディに逆水平、パンチ、ブレーンバスター。オリバーが頑張る。坂口を強引にボストンクラブ。しかし、ここまで。木村がオリバーに稲妻レッグラリアート、ボストンクラブ、逆さ押さえ込みで3カウント勝利。やっぱり狙われたオリバー。パンチといった打撃系の攻撃を主とするファイタータイプだったが、特にテクニックがある選手ではなかった印象。この試合のブロディは荒れ気味。パフォーマンスとしては迫力があって良かったが、「危ない人」みたいな試合ぶりだった。


アントニオ猪木、木村健吾 vs. ブルーザー・ブロディ、レイ・キャンディ

(1985年10月25日:大阪府立臨海スポーツセンター)

アントニオ猪木:特集(54)「80年代」

(内容)タッグ戦。キャンディはジョージア州出身の黒人。身長は195cmで、重そうな巨漢。アメリカではアンドレ・ザ・ジャイアントと対戦するなどちょっとした顔。アブドーラ・ザ・ブッチャーと抗争したが、全日本ではタッグを組んだ。国際プロレスではラッシャー木村と対戦。どんな動きを見せるか? まずは赤いガウンの猪木、青いジャンバー(胸に「稲妻」の文字)の木村が入場。ブロディはチェーン(ブルンブルン振り回す)、キャンディはアーミースタイル(「アフリカの軍人」キャラ)。試合前、猪木が実況席に手紙を提示。どうやら「ブロディからの挑戦状」らしく、「ランバージャックマッチで戦え」というアピールらしい。ゴング。木村とキャンディでスタート。ハンマーパンチを使うキャンディだが、動きが緩慢。ブロディは木村を圧倒。ヘッドロック、タックル、ボディスラム、チンロック。猪木はキャンディにアリキック、パンチ。ブロディが猪木にブレーンバスター。キャンディは木村にフロントネックロック、その体勢のまま投げ技。木村がキャンディにサソリを決めるが、ブロディがカウンターキックでカット。猪木がブロディにバックドロップ。木村がキャンディに稲妻。キャンディはボディプレスを自爆。木村には投げられなかったキャンディだが、猪木にボディスラムされ、ハーフボストンで四苦八苦。そしてエンディングを迎える。ブロディのドロップキックがキャンディに誤爆。猪木がキャンディに延髄斬りで3カウント勝利。目まぐるしい攻防が見られた一戦。面白いシーンも(猪木がタッチせずにリングインしたり、ブロディが実にわかりやすい同士討ちを見せたり)。キャンディはハンマーパンチ、フロントネックロック、エルボードロップが主な武器。その体重から動きの素早さには欠けていたがDDTを決め技として使えばトップに立てたのではないか、と思えるような重厚感があった。その後のキャンディ。全盛期を過ぎてからは後進の指導。1994年に心臓発作で死去。42歳だった。

特集(53)「80年代」
「vs. ジャイアント・マシン」「vs. 藤波辰巳」「vs. 猪木、藤波 vs ジャイアント・マシン、スーパー・マシン」
特集(55)「80年代」
「vs. ブルーザー・ブロディ」「vs. 猪木、坂口 vs ブロディ、ジミー・スヌーカ」「vs. ディック・マードック」 

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