2023年9月15日金曜日

アントニオ猪木:特集(48)「80年代」「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」85年の猪木。大物とついに対戦。「vs. デビッド・シュルツ」「vs. ブルーザー・ブロディ」「vs. ビリー・ジャック」を紹介します。

アントニオ猪木 vs. デビッド・シュルツ

(1985年3月8日)

アントニオ猪木:特集(48)「80年代」

(内容)ドイツ系リングネームのシュルツ。テネシー州ジャクソン出身。アメフトをやっていたが、ヒザを故障。ベトナム戦に従軍。その後、レスラーに。喧嘩ファイトが持ち味。初来日は国際プロレス。アメリカではディック・スレーター、ポール・オンドーフ、ジェリー・ローラー、ロッキー・ジョンソン(ザ・ロックの父)、ビル・ロビンソン、ニック・ボックウィンクル、ハルク・ホーガン、アンドレ・ザ・ジャイアントといった錚々たるメンバーと対戦。猪木相手にどんな試合を見せるか? ワンショルダーのコスチュームのシュルツ。セコンドにハクソー・ヒギンズが付く。試合が始まっているにもかかわらずシュルツがヒギンズから何やらアドバイスをもらったり、肩をもまれたり(早く試合しろ)。イラついた猪木がアリキック。場外戦ではシュルツが猪木をボディスラム。その後、ブレーンバスター、スリーパーを見せるシュルツだが、全体的に猪木が優勢。猪木が足を固める技、ストンピング、鉄拳制裁、手刀、スリーパー、バックドロップ、延髄斬り、アームブリーカー。ここでヒギンズが乱入。シュルツと二人がかりで猪木を痛めつけ、止めに入った新日の若手(蝶野正洋ら)を蹴散らす。さらに場外で放送席のテーブルで猪木を攻撃した。猪木の反則勝ち。試合内容、実力では猪木の方が遙かに上。シュルツはこれまで大物と対戦してきたが、強さは感じられず。ただ、反則負け後の暴れっぷりは迫力があった(試合後の方が強いタイプ?)。これが最後の来日となったシュルツ。1987年にプロレス引退。その後はバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)に転身。世界を股にかけて犯罪者を追跡し、FBIやDEA(アメリカ麻薬取締局)といった捜査機関と協力関係にあるという(今はどうか知らない)。


アントニオ猪木 vs. ブルーザー・ブロディ

(1985年4月18日)

アントニオ猪木:特集(48)「80年代」

(内容)「超獣」ブロディ。全日本プロレスの常連が新日に登場。おなじみのコスチュームでチェーンを振り回しながら入場。リングインして吠えまくる。猪木はガウン無しで入場し、左腕には包帯。試合開始。ブロディを警戒しながら猪木がドロップキック。ブロディは左腕を攻め、アバランシュホールド、ギロチンドロップ、キック。猪木がアームブリーカー、延髄斬り連発、パンチ、首4の字、ダブルアームスープレックス(失敗)。互いにブレーンバスター。猪木がコブラツイストからの卍固め(パワーで返された)。ブロディがボディプレス、ニードロップ(自爆)。ここからは共に足を使った攻め、足を攻撃する動き。猪木がトップロープからのストンピング、延髄斬り、アリキック、場外でも足攻め。ブロディがトップロープからの手刀を見せるが、足から出血(プロレスで足から流血は珍しい)。猪木がバックドロップから蹴り連発。レフェリーのミスター高橋にも蹴り。ブロディがジャイアントスイング、場外でパイルドライバー。試合終了。両者リングアウト。その後もやり合う二人。そのままブロディは会場の外へ出ていった。大技と足技が乱れ飛んだ試合。テクニックを競い合うものではなく、大味な試合。猪木は後年、「ブロディとの試合はワンパターンになりがち(なので面白くなかった)」と語っている。迫力はあったが、ドタバタした内容だったのは確かだ。


アントニオ猪木 vs. ビリー・ジャック

(1985年4月)

アントニオ猪木:特集(48)「80年代」

(内容)ジャックはオレゴン州ポートランド出身で、ボディビルからプロレス界へ。ダイナマイト・キッド、ハーリー・レイス、ケンドー・ナガサキ、リック・フレアーらと対戦してきた。本名は「ウィリアム・ヘインズ・ジュニア」。「ビリー・ジャック」というのは映画のキャラから借用したものということで、権利関係によりちょっとしたトラブル。「ビリー・ジャック・ヘインズ」の名でリングに上がるようになったが、猪木戦では「ビリー・ジャック」。黒いガウンで入場のジャック。パーマ頭にヒゲ、黒のロングタイツ。マサ斎藤を大きくしたような感じ。猪木はおなじみ赤のガウン、付き人は蝶野正洋。両選手に花束贈呈。丁寧に花を受け取るジャックはなかなかの紳士(花を場外にぶちまけたキングコング・バンディとはエラい違い)。猪木の腕や肩に何かの治療の痕と思われる黒いアザのようなもの(見た目があまりよくない)。まずは力比べ。ジャックがエルボー、ストンピング、筋肉を誇示するポーズ、フルネルソン(迫力)、エルボードロップ。猪木はバックを取ったりして相手の動きを止め、バックドロップ。そして延髄斬りで3カウント。あっけなく終わった。ジャックは動きが素早く、パワーもあったがそこまで。格の違いを見せつけられた。しかしながら、鍛えればもっと強くなれそうな素質を感じる試合ぶり。その後、NWAエリア、WWFで大きなイベントに出場した。

特集(47)「80年代」
「vs. キングコング・バンディ」(二試合。「ボディスラム・マッチ」)「vs. ハクソー・ヒギンズ」

特集(49)「80年代」
「vs. アンドレ、スヌーカ」「vs. アンドレ」「vs. キングコング・バンディ、マードック、アドニス」 

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