「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」84年から85年へ。「猪木組 vs. アンドレ、マードック、アドニス」「猪木組 vs. マシンズ」「vs. アブドーラ・ザ・ブッチャー」を紹介します。
①アントニオ猪木、藤波辰巳、タイガー戸口 vs. アンドレ・ザ・ジャイアント、ディック・マードック、アドリアン・アドニス
(1984年12月)
(内容)先に猪木組が入場。女性たちから花束贈呈。アンドレらは花束ナシ。藤波とマードックでスタート。アドニスと二人がかりで藤波を痛めつけるマードック。この試合、アドニスがなかなかの迫力。ニードロップ、ストンピング、エルボー、タックル、ブルドッキングヘッドロック。かと思ったら、藤波に何度もアームホイップで投げられたり、コーナーに登ったところをパンチされて急所を痛打したり(お約束)。ユーモラスな雰囲気もある内容。アンドレのヘッドバット(何気にユーモラス)、アンドレ組の三人がコーナーに詰められて押されるシーン、カットに入ってきたアンドレを見て猪木が素早く逃走、戸口がアドニスに髪をつかまれてパンチされるシーン。そんな中、やられ役の藤波が少しかわいそう。マードックとアドニスの二人がかり攻撃でヒザをやられたり、アンドレのアトミックドロップを食らったり。決着は意外な形で。マードックのエルボーがアンドレに誤爆。倒れたままのアンドレ。交替した戸口がアンドレを狙ってトップロープから飛ぶ。足を伸ばしてアンドレがカウンターキック。戸口を押さえ込んでアンドレのフォール勝ち。実に楽しかった試合。6人タッグは大男たちが大勢でリング上を動くためユーモラスなものになりがち。猪木もアンドレと戦うときに楽しそうな表情を見せた。
②アントニオ猪木、藤波辰巳、木村健吾 vs. ストロング・マシンズ
(1985年1月18日)
(内容)先に猪木組が入場(普通は「格が上」の方が後から入場)。次いでワカマツに先導されてマシン軍登場。「6人タッグ」だが、マシンは4人いる。もう一人が試合に介入するのかどうか? 木村が先発。マシンは打撃系の攻撃(ヘッドバット、パンチなど)、ボディスラム(パワフル)、連係プレー(ツープラトンのアトミックドロップ、合体ラリアットなど)。藤波のボストンクラブにマシンズはハーフボストンで仕返し。猪木は三人から踏み付けにされてしまったが、股裂きなどで足を攻める。木村が攻撃され、藤波が弓矢固め、トップロープからのニードロップ(猪木も)、猪木はインディアンデスロック。マシンズは「寄せ集めグループ」のようなイメージがあったが、この試合では連携が良い。三人がかりでパイルドライバー、合体エルボー(タイミングが合わず、ちょっと失敗)。木村が挽回。稲妻レッグラリアート、トライアングル・スコーピオン。猪木が延髄斬り。しかし、ここまで。マシンズが三人がかりで合体ラリアット。ここで試合終了。マシンズの反則負けか? 試合終了後も猪木組を痛めつけたマシンズ。やりたい放題でさっさと引き上げ。マシンズの合体攻撃に押され気味だった猪木組。最後は猪木が「ダァー!」でその場を締めた。シングルでは猪木の方が強いと思うが、タッグではマシンズの方が面白い試合をする。
③アントニオ猪木 vs. アブドーラ・ザ・ブッチャー
(1985年1月25日:山口県徳山市体育館)
(内容)1982年1月28日、東京体育館で行われた「猪木 vs.ブッチャー」は消化不良な結末。これが決着戦、といったところ。ブッチャーが地獄突きで先制攻撃。ヘッドバット、ショルダークロー、ベリートゥベリー、(「凶器シューズ」による)つま先キック。猪木はパンチ、アームブリーカー。「パンチ vs. 地獄突き」の展開の中、猪木が稲妻レッグラリアート、延髄斬り三連発、ブレーンバスターで3カウント。猪木のパンチとフィニッシュの一連の攻撃が迫力だった試合。ブッチャーは残念ながら攻撃のパターンが少ない。そのため、猪木は攻められていてもピンチになったという感じがしなかった。やはり猪木の試合は「テクニックがある選手」が相手でないと盛り上がらない。
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