「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」猪木の名勝負(84年)。「vs. ダスティ・ローデス」「猪木、藤波 vs. ローデス、ローズ」「vs. ホーガン、マイク・シャープ」を紹介します。
①アントニオ猪木 vs. ダスティ・ローデス
(1984年1月1日)
(内容)「アメリカンドリーム」と呼ばれたローデス。見た目が「中年の太ったオバチャン」っぽい雰囲気の男(失礼?)。ポヨンポヨンした身体であり、ショルダースルーされるが体重のせいで勢い良く飛ぶことができない。元々は「売れないヒール」だったようで、コスチュームやパフォーマンスをアメプロ流のショースタイルに変えてブレイクしたとか。そして、この特別マッチ。当時、猪木を狙っていたラッシャー木村とバッドニュース・アレンが場外で何やらアピール。二人が退場させられて、試合開始。猪木がヘッドロック、張り手、ドロップキック、腕ひしぎ、延髄斬り、パンチ連発、ボストンクラブ。ローデスは腕を取ったりする動きを見せた後、必殺のエルボー。しかし、「世界の猪木」がそんなエルボーで負けるワケがない。ローデスを場外に落とす猪木。そのまま両者リングアウト。退場したラッシャー、アレンが再登場。アレンが猪木にヘッドバット、ギロチンドロップ。若手にも手を出すが、猪木の延髄斬りを食らう。猪木がローデスをあまり傷つけないように戦った試合。ローデスはやっぱり「アメプロの世界」の選手だ。
②アントニオ猪木、藤波辰巳 vs. ダスティ・ローデス、バディ・ローズ
(1984年1月6日)
(内容)猪木がタッグ戦でローデスと対戦。バディ・ローズは複数のニックネームを持ち、「プレイボーイ」「金髪の重戦車」などと呼ばれる(あまり「重戦車」のイメージはない)。まずはローデス組が入場。次いで猪木組。キレイな女性たちから花束贈呈。藤波とローズでスタート。腕の取り合い。そして猪木とローデス。丸っこい体のローデスは身体が重そう。その後、ローズが藤波にフライングメイヤー、ニースタンプ。猪木がローズに腕ひしぎ(&藤波のトップロープからのニードロップ)、キーロック。ローデスが藤波におなじみのパンチ連打。藤波にブレーンバスターを決めたローズだが、猪木にやられる。パンチ連発、スリーパー。ローデスがローズにエルボーを誤爆。猪木が延髄斬りでローズから3カウント。妥当な結果。ローデス組はアメプロ風の試合ぶり。猪木は「体重がヘンに重いレスラー」を嫌う。ローズに連発した「鉄拳制裁」がこの試合を象徴していたように見えた。
③アントニオ猪木、藤波辰巳 vs. ハルク・ホーガン、アイアン・マイク・シャープ
(1984年1月17日)
(内容)シャープはあの「シャープ兄弟」の弟の息子。ガッチリした身体。どんな試合をするか? まずはホーガン組が入場。ホーガンはおなじみ黒いガウン、背中には「一番」「サンダーリップス」。シャープは黒いタイツ一丁。猪木は赤いガウン(「80年代猪木」のトレードマーク)。小さい子たちから花束贈呈。その花を引きちぎるシャープ(態度悪し。「パフォーマンス」だったとしても空気読めてない行動)。藤波とホーガンでスタート。腕とバックの取り合いからホーガンが畳み掛けるように抱え式バックドロップ、ジャンピングニー、ブレーンバスター、エルボーアタック。猪木はシャープに鉄拳。ホーガンが猪木に腕ひしぎ、藤波に弓矢固め(いずれも猪木の得意技)。シャープはハンマーパンチなどの粗い打撃系。藤波はホーガンにコブラツイスト、シャープにサソリ。ここでホーガンがリングインして藤波に至近距離アックスボンバー。猪木がシャープの顔面に延髄斬り、アックスボンバーをかわしてホーガンにブレーンバスター。藤波とシャープが場外でやり合ってリングアウト。中途半端な結末。しかし、やっぱりプロレスは猪木、藤波の方が巧い。ホーガンの動きは直線的。シャープはもう一つで「アメリカではどんな決め技で勝っているのか?」と思うような試合ぶりだった。
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