「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」猪木の名勝負(83年)。「vs. 前田明」「vs. アンドレ・ザ・ジャイアント、カネック、ビッグ・ジョン・スタッド、ハルク・ホーガン」を紹介します。
①アントニオ猪木 vs. 前田明
(1983年5月27日)
(内容)IWGP決勝リーグ戦。注目のカード。ヨーロッパ帰りの前田。ポール・オンドーフを軽く始末して実力アピール。そして猪木戦。共に赤いガウンで入場。花束贈呈。力比べ。前田が腕を取れば、猪木はレッグシザースで返す(猪木のおなじみのパターン)。足を攻める前田。張り手の応酬。前田のヘッドロックを猪木がバックドロップで切り返す。その後は猪木が前田を受け止める展開。前田がフロントスープレックス、エルボー、首4の字、腰を攻撃(ボストンクラブ、エルボー、ヘッドバット)、ドロップキック、ギロチン、ニードロップ、フライングニールキック、パイルドライバー。猪木はインディアンデスロック、弓矢固め、卍固め(自ら技を解いた)。前田がジャーマン、ドラゴンスープレックスを出すが決まらず。猪木が一瞬の隙を突いて延髄斬りで3カウント勝利。猪木が弟子の攻撃を受け止めた試合。こういう試合では師匠としては一方的にやってしまうワケにはいかない。前田は大技を連発したが、猪木にとっては「受けられる範囲内の攻め」だった。
②アントニオ猪木、坂口征二、木村健吾 vs. アンドレ・ザ・ジャイアント、カネック、ビッグ・ジョン・スタッド
(1983年5月30日)
(内容)大型6人タッグ戦。カネックの小ささが少し気になる。まずは猪木組が入場。着物姿の女性たちから花束贈呈。次いでアンドレがイスを投げたりしながら入場。アンドレは青いショートタイツ。カネックは金地に赤のマスク。スタッドは強盗っぽい黒マスク。アンドレが先発。猪木を指名。猪木がアンドレにパンチ、キック、ショルダースルー。健吾もキックを出すが、チョップ一発で形勢逆転。その後、スタッドは巨体を誇示するかのような動きでボディスラム、エルボー、クローズライン、バックブリーカー。カネックはエルボー、クロスチョップ。しかしエルボーをかわされて場外に落下(一人で何やってんだ的)。アンドレはショルダースルー、ヘッドバット。猪木と坂口が二人がかりでアンドレに股裂き。健吾がカネックにブレーンバスター。坂口がデカいスタッドにジャンピングニー。アンドレ&スタッドが坂口にツープラトンの「人間エクソセミサイル」(カウンターキック)。スタッドがクローズラインをアンドレに誤爆。猪木がカネックに延髄斬り。アンドレがロープに腕をからませて動けなくなったところで、猪木がカネックにバックドロップ、3カウント。連携プレー、誤爆、定番、フィニッシュ、キャラが見応えだった試合。アンドレ&スタッドは規格外のデカさ。あまりデカいとやることなすこと全てがどこかユーモラスな感じに。カネックもオシャレなマスクでよく頑張った。
③アントニオ猪木、前田明 vs. ハルク・ホーガン、ビッグ・ジョン・スタッド
(1983年6月1日:愛知県体育館)
(内容)師弟コンビがアメリカの巨漢タッグと対戦。マスクとマントのスタッド、黒いガウン(「ハルク・ホーガン」「一番」「サンダーリップス」の文字)のホーガンがまず入場。次いで猪木、前田(共に赤いガウン)。小さい女の子たちから花束贈呈。前田とスタッドでスタート。デカいスタッドが前田を軽く投げ飛ばし、ガッチリとフルネルソン。ホーガンは腕を攻撃し、延髄斬りを見せる。前田は腕を取ったり、キックを使ったりするが、巨漢にはあまり効いていない様子。ホーガンとスタッドがタッチや連携をめぐって何やらモメる。スタッドのクローズライン、ホーガンのアックスボンバー(二発)でピンチの前田。交代した猪木がホーガンにタックル、アリキック、スタッドにもアリキック、4の字で会場を沸かせ、おいしいところを持っていく。結局、ホーガンとスタッドが仲間割れ。猪木がスタッドに延髄斬りで3カウント勝利(デカいスタッド相手にキレイに決めた。猪木はやっぱりスゴイ)。「ホーガンとスタッドの不仲」はおそらく「アングル」であろうが、前田の技(他に、トップロープからのニードロップ、コブラツイスト、ニールキックを使用)がデカい二人に通用しなかったのが少し衝撃。当時、猪木は前田を「新日本の後継者」と考えていたようで、前田も猪木が使う技を出していたが・・・。
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