アントニオ猪木：特集（26）「80年代」「世界のレスラー：プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー：プロレス専門ブログ」猪木の名勝負。シングル戦「vs. ハルク・ホーガン」、タッグ戦「vs. スタン・ハンセン、ローランド・ボック」ほかを紹介します。

①アントニオ猪木 vs. ハルク・ホーガン

（1981年12月1日）

（内容）注目の一戦。「ロッキーⅢ」の黄色いウェアで入場のホーガン。すっかり「大物」の雰囲気。猪木は紫のガウン＆真っ赤な「闘魂タオル」。花束贈呈。猪木の握手を拒否するホーガン。かなり気合いが入っている様子。試合はホーガンが技を連発する展開。ボディスラム、背中にハンマーパンチ、ベアハッグ、エルボードロップ、チンロック、バックブリーカー、スリーパー、ジャンピングニー、オリジナルバージョンのアックスボンバー（ヒジの部分を当てるタイプ）、パンチ、ブレーンバスター、場外でボディスラム、筋肉ポーズ。しかし、ここから猪木が畳み掛ける攻撃。ドロップキック連発で流れを変えて、延髄斬り（浅い当たり）、さらに延髄斬り（クリーンヒット）、そして卍固めでホーガンがギブアップ。ホーガンの持ち技を受け切って猪木が勝利。後に二人はIWGPで戦って意外な結果となったが、この「1981年12月1日の試合」が「両者の実力差」なのではないだろうか？

②アントニオ猪木、藤波辰巳 vs. スタン・ハンセン、ローランド・ボック

（1981年12月8日）

（内容）西ドイツで猪木と戦ったことがあるボックが来日。タッグ戦でどんな試合を見せるか？　テキサススタイルのハンセン。ボックはブルーのショートタイツ。次いでガウン姿の猪木組が入場。まずはボックと藤波でスタート、と思ったら、特に何もすることなく両チームとも交代（何がしたかった？）。猪木、ハンセンでスタート。力比べからハンセンがチョップ。小柄な藤波はパワーで圧倒され、ハンセンに軽くボディスラムされる。ボックの足を攻める藤波だが、ボックがボディスラム、ハンセンがアトミックドロップ。ダブルアームスープレックスを仕掛けようとするボック。しかし、猪木、藤波は共にディフェンスして阻止。猪木がボックにアリキック。ハンセンが猪木にジャンピングニー。しかし、藤波がやはり捕まる。ハンセンにバックドロップを決めたが、至近距離でラリアット二発。そして、ボックがボディスラムからのダブルアームスープレックスで藤波から３カウント。決着後、ハンセンは猪木をチョークでいたぶって退場していった。ボックの必殺パターンが見応えだった試合。ハンセンのエルボーがボックに誤爆するシーンもあったが、ツープラトンのボディスラムを見せる連携もあった。猪木の出番はそこそこ。藤波はやっぱり体格に恵まれていないのが残念。 

③アントニオ猪木、藤波辰巳 vs. スタン・ハンセン、ディック・マードック

（1981年12月10日）

（内容）「第2回MSGタッグリーグ優勝進出者決定戦」として行われた試合。開始から数分後の映像。痛めつけられる猪木組。猪木はハンセンのエルボー、ボディスラム、マードックのダブルスレッジハンマー、エルボー、ジャンピングパイルドライバー、スリーパー。藤波はハンセンのベアハッグ、アトミックドロップ、マードックのリフトアップ、バックブリーカー、ボストンクラブ。猪木がハンセンにアリキック連発、場外戦。アンドレとやり合うハンセン。混乱後、試合再開。藤波がマードックにボストンクラブを決めたがすぐにカットされてしまい、ハンセンのラリアット炸裂。マードックが藤波にコブラツイスト。猪木がジャンピングキックでカット。マードックが藤波にブレーンバスターの体勢。猪木がドロップキックでカット。体勢が崩れ、そのまま藤波がマードックを押さえて３カウント。猪木組が逆転勝利。フィニッシュが微妙だった試合（特にマードック。まるで「フォールしろ」と言っているかのような動き。タッグ戦だからこんな終わり方でもまあいいか）。ハンセンのラリアット、猪木のキックでのカットがインパクト。ハンセンにシャツを破られてしまったアンドレ。アンドレが着ているシャツだからきっと特注で高いんだろうな。 

リンク

特集（25）「80年代」

タッグ戦「vs. アブドーラ・ザ・ブッチャー、バッドニュース・アレン」、シングル戦「vs. ラッシャー木村」

特集（27）「80年代」

タッグ戦「vs. アンドレ、グレイ」、シングル戦「vs. ローランド・ボック」「vs. アブドーラ・ザ・ブッチャー」