アントニオ猪木：特集（23）「80年代」「世界のレスラー：プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー：プロレス専門ブログ」猪木の名勝負。タッグ戦「vs. ハルク・ホーガン、スタン・ハンセン」、「vs. マスクド・スーパースター」「vs. バッドニュース・アレン」を紹介します。

①アントニオ猪木、ダスティ・ローデス vs. スタン・ハンセン、ハルク・ホーガン

（1981年5月26日）

（内容）人気者がそろった豪華タッグ戦。まずはハンセン組が入場。ホーガンは黒いタイツに「一番」、黒く染めたアゴヒゲ（ヒールキャラ？）。次いで紫のガウンのローデス、赤の猪木。おねえさんから花束贈呈。ハンセン組は花束を拒否。ホーガン、ハンセン、ローデス、猪木の順に選手コール。猪木とホーガンでスタート。ハンセン組がツープラトンの攻撃を入れながら猪木組を痛めつける展開。ホーガンが猪木にヒザ蹴り、エルボー、ボディスラム、ギロチンドロップ、ジャンピングニー、ショルダーブリーカー、ハンセンはニードロップ。ローデスはハンセンのバックドロップ、ホーガンのショルダークロー、ベアハッグに苦戦。ローデスが得意のエルボー、ジャブ連打、腰振りパフォーマンス。猪木はホーガンにアリキック、鉄拳制裁、ブレーンバスター。ここでタイガー・ジェット・シン乱入。サーベルでローデスを攻撃するが、サーベルの先っちょがホーガンに当たって「仲間割れ」。そしてハンセンが猪木に強烈なラリアット。猪木組の反則勝ちだと思うが、ハンセン組＆シンが目立った内容。結果は残念。しかし、それぞれが持ち味を発揮。 

②アントニオ猪木 vs. マスクド・スーパースター

（1981年8月6日）

（内容）新日本の常連外人スーパースター。黒いマスクに青い星（ヒールっぽい雰囲気）。猪木が赤いガウンで入場。セコンドには高田伸彦、山崎一夫。ゴング前、ローランド・ボックが両者を激励。しかし、スーパースターは握手を無視。「賞金３万ドル＆覆面はぎ」として行われた試合。まずは力比べ。スーパースターがネックブリーカー、パンチ、スリーパー、場外で鉄柱＆鉄柵攻撃、ハンマーパンチ、ストンピング、ヘッドバット、ベアハッグ、バックブリーカー、河津落とし。猪木は腕を取ったり、ドロップキック、腕ひしぎ。スーパースターがパワーで押す展開から、猪木がコブラツイスト、インディアンデスロック。最後は延髄斬りからのジャーマンで３カウント。マスクをはがそうとする猪木。スーパースターのセコンド（二人）に妨害されて素顔を観客に見せることはできず（「覆面はぎ」マッチではあるが、「素顔を観客にさらさなければならない」ということではないらしい）。猪木が快勝。しかし、フィニッシュは微妙。猪木はやっぱりあまりジャーマンが上手くない。スーパースターはパワーはあったが、猪木を仕留めるようなフィニッシュホールドがない。名のあるレスラーだが、「どんな決め技を使う選手だったっけ？」という印象があるのはそのせいだ。

③アントニオ猪木 vs. バッドニュース・アレン

（1981年8月14日）

（内容）当時新日本で「黒い軍団」のメンバーだったアレン。元柔道メダリスト。プロレスではパンチやヘッドバットを使う荒っぽいスタイル。アブドーラ・ザ・ブッチャーと共にリング入場。リングシューズに「BA」の文字。次いで赤いガウンの猪木入場。おねえさんから花束を受け取って、リングイン。妙にエキサイトしているアレン（目がヤバイ感じ）。まずはグラウンド。アレンが手刀、ネックロック、頭突き、ボディスラム、ニードロップ、ストマッククロー、パイルドライバー、オクラホマスタンピード、トップロープからのボディプレス（自爆）、場外での鉄柱攻撃、場外マットを剥がしてパイルドライバーをしようとするがリバースされた（マットの方に落としてやる優しい猪木）。猪木は張り手、逆水平連発、ドロップキック、コブラツイスト、ブレーンバスター。そして、猪木が延髄斬りからの卍固め。ここでブッチャーが角材を持って乱入（リングには上がらなかった）。結果はたぶんノーコンテスト。どうやら猪木とブッチャーの対戦を盛り上げるための「前フリ」の試合だったようだ。アレンは打撃系の荒っぽい攻撃が多く、アメプロ向きのスタイル。猪木が場外にアレンを落とすとき、アレンのスキンヘッドで「スルッ」と手が滑ってすっぽ抜ける形に。「黒い軍団」は迫力があったが、どこかユーモラスな雰囲気があった。 

リンク

特集（22）「80年代」

タッグ戦「vs. ハルク・ホーガン、スタン・ハンセン、タイガー・ジェット・シン、上田馬之助」ほか

特集（24）「80年代」

「vs. スタン・ハンセン」「vs. タイガー戸口」「vs. ラッシャー木村」