「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」猪木の名勝負。「vs. 上田馬之助(伝説のデスマッチ)」「vs. クリス・マルコフ」「vs. ジャック・ブリスコ」を紹介します。
①アントニオ猪木 vs. 上田馬之助
(1978年2月8日:日本武道館)
(内容)「猪木の日本プロレス追放」に深く関わっていたとされる上田。猪木が「釘板デスマッチ」で上田と勝負。リングの周辺には釘がいっぱい(落ちたらヤバすぎる)。まずは黄色いウェアを着た上田が入場。セコンドにはタイガー・ジェット・シン。猪木は白いガウン、青いタオル。グラウンドで腕を取る上田(器用)。猪木が延髄斬り。上田を場外に落とそうとするがレフェリーのミスター高橋が阻止。上田もストンピング連発で猪木を落とそうとするが、猪木はロープをつかんで落ちず。試合のペースは猪木。張り手、ボストンクラブ、腕ひしぎといったグラウンド、アームブリーカー四連発、ストンピング、ヘッドバット。腕を痛めた上田がレフェリーストップ負け。試合中も場外でアピールしていたシンがリングに上がり、猪木とニラみ合い。負けたにもかかわらずしつこい上田に猪木が上田の痛めた腕にパンチ、キック。結局、誰も落ちなかった「釘板デスマッチ」。上田はレスラーとしては地味。「因縁の対決」を盛り上げるためにデスマッチが企画されたのだと思うが、そもそもそんな試合をやる必要はなかった。猪木がヘンなケガをしなくてよかった、というのが結論。
②アントニオ猪木 vs. クリス・マルコフ
(1978年11月1日:愛知県体育館)
(内容)猪木のNWF王座を懸けた一戦。挑戦者のマルコフは「ソ連キャラ」。ユーゴスラビア出身で、ニックネームは「ロシアの妖怪」。猪木とは日本プロレス時代に『第11回ワールドリーグ戦』で対戦しており、猪木が勝利、同大会優勝。新日本のマットで因縁の対決。ロシアっぽい帽子、白いコスチュームでマルコフ入場。花束贈呈(着物姿の女性とバニーガール。かなりのコントラスト)。「ソ連キャラ」のマルコフにアメリカ国歌演奏。「61分1本勝負」。リングサイドで上田馬之助が観戦。力比べから、マルコフがボディスラム、ヘッドロック、タックル、キッチンシンク、ショルダークロー、場外戦、ターンバックル攻撃(何度も猪木を叩きつける)。猪木は腕を取ったり、アームホイップ、キーロック、デッドリードライブ、ドロップキック、4の字。ややマルコフが優勢だったが、猪木が反撃。場外で鉄柱攻撃、延髄斬り二連発、そして卍でギブアップ勝ち。マルコフには身体のパワーがあったが、猪木が畳み掛ける攻めで勝利。延髄斬り二連発が迫力があって良かった。
③アントニオ猪木 vs. ジャック・ブリスコ
(1979年5月10日:福岡)
(内容)猪木のNWF王座に元NWA王者のブリスコが挑戦。日本プロレス時代にも対戦したことがあるらしく、8年ぶりの対戦とのこと。「61分3本勝負」。猪木が白いガウンで入場。互いにグラウンドでじっくり勝負する展開。バック、腕を取るブリスコ。猪木は腕を取る。その後はプロレスらしい技の応酬。猪木が4の字、アリキック、ヘッドロック、インディアンデスロックからの弓矢固め、サイドスープレックス、ドロップキック、ダブルアームスープレックス、カナディアンバックブリーカー、レッグドロップ。ブリスコはドロップキック、ボディブロー、ブレーンバスター(失敗)、キャメルクラッチ、ニークラッシャー、4の字。トップロープからのニードロップを盛大にトチった猪木。足を使い、固め技で3カウント勝利。テクニックを持つ者同士の試合で、なかなかの見応え。猪木のサイドスープレックスが特に良かった印象。しかし、失敗に終わった「トップロープからのニードロップ」。あれは相手を油断させてフィニッシュに持っていくためにワザと失敗したのだろうか?
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