「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」猪木の名勝負。NWF王座戦「vs. ジョニー・パワーズ」「vs. ストロング小林」「vs. アーニー・ラッド」を紹介します。
NWFベルト |
①アントニオ猪木 vs. ジョニー・パワーズ
(1973年12月10日:東京都体育館)
(内容)猪木がパワーズのNWF王座に挑戦。「NWF王座」はパワーズ(ニックネームは「死神」「鋼鉄男」)がNWA王座に対抗して作った個人ベルト。その王座に価値はあるのか? という気もするが、とりあえずチャレンジ。ベルトを巻いたパワーズが青いジャンパー姿で入場。タイツとシューズには「JP」の文字。猪木は赤いガウン&もみあげ。おねえさんから両選手に花束贈呈。両国国歌演奏。「60分3本勝負」。向き合う二人(結構デカいパワーズ)。腕を取り合う展開。ヘッドシザース、首4の字でじっくり攻める猪木。パワーズはヘッドロック、荒っぽいエルボー、スピニングトーホールド。猪木が逆水平、おなじみ「トップロープからのニードロップ」、そしてコブラツイストでギブアップ勝ち。二本目。猪木が逆水平連発、トップロープからのニードロップ(自爆)。パワーズは急所攻撃(?)、ボディブロー、そして4の字でギブアップ勝ち(このとき猪木の体勢はうつぶせ。4の字固めは確か「うつぶせになると技を掛けた方にダメージがある」ということだったはず。うつぶせ4の字でパワーズが二本目を取った)。三本目。足を攻めるパワーズ。しかし、4の字を仕掛けようとして背後のロープで頭を打つ(ドジ)。猪木が卍固めを仕掛ける。ギブ。2-1で猪木が王座奪取。技のバリエーションの多さで猪木が勝利。パワーズはゴツゴツした攻め。「NWAに対抗した男」ではあるが、使う技はスピニングトーホールド、4の字といったNWA系の古い技だった。
②アントニオ猪木 vs. ストロング小林
(1974年3月19日:蔵前国技館)
(内容)猪木のNWF王座を懸けた一戦。挑戦者の小林は国際プロレスのエースだった男。団体内での人間関係のもつれから国際プロレスを脱退。「フリー」として猪木の王座に挑戦。青いタイツで入場の小林。次いで猪木(モミアゲが印象的)が赤いガウンで登場。着物姿の少女たちから花束贈呈。「君が代」演奏。「90分1本勝負」。互いに警戒して組み合い。試合はテクニックで上回る猪木のペース。猪木が張り手、ヘッドロック、腕を固め、パンチ(小林がダウン)、ストンピング、首4の字(チョーク気味)。小林は腕力を生かし、腕を固め、ベアハッグ、力比べ(やや優勢)、ヘッドロック。場外での鉄柱攻撃で猪木が流血。そこを小林がパンチ連発、ブレーンバスター、カナディアンバックブリーカー。リバーススープレックスで返した猪木がバックドロップ。そして、伝説のジャーマンで猪木が3カウント勝利。結果は妥当なところ。小林はテクニック的にはもう一つ。しかしながら、猪木を流血させたシーンは迫力があった。最後のジャーマンで猪木は首を痛めたという。その後、ジャーマンをあまり使わなくなったのはこの試合が原因だとか。
③アントニオ猪木 vs. アーニー・ラッド
(1974年3月21日:オハイオ州クリーブランド「スポーツ・アリーナ」)
(内容)猪木がアメリカ遠征。NWF王座を懸けた一戦。挑戦者のラッドは元アメフト選手。ニックネームは「The Big Cat」だが、日本では「黒い毒グモ」と呼ばれる黒人。猪木が警官に先導されて入場。試合開始。デカいが身軽なラッド。腕を取ったり、レッグシザースを使う器用さ、平手打ちを連発する荒っぽさ。猪木はニードロップ、逆水平、スープレックス、首4の字(落ちそうになるラッド。寝てるようにも見えた)。しかしラッドが首4の字を掛けられたまま猪木を持ち上げコーナーに投げる。ここでリングにモノが投げ入れられ、試合中断。力比べで優勢のラッドがボディシザース。猪木は弓矢固め(相手がデカくて失敗)、飛びつきヘッドシザース(空振り、二回目は成功)。そして、カウンターキック二連発でラッドが3カウントをゲット。ベルトを持って退場するラッド。どうやら「3本勝負」だったらしく、ラッドは再びリングへ。猪木が集中攻撃。トップロープからのニードロップで3カウント、試合終了。ルール的によくわからないところもあったが、猪木が1-1で引き分け防衛。試合終了後、またしてもリングにモノが投げ入れられた。共にアメプロ的なオーバーアクションで大味な試合だった印象。ラッドは器用さはあるが、決め技がちょっと残念。カウンターキック以外にも何か強烈な技を出して欲しかったところ。
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