2022年12月23日金曜日

アントニオ猪木:特集(16)新日本プロレス旗揚げ「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」猪木の名勝負。新日本プロレス旗揚げ。「vs. カール・ゴッチ」「猪木、坂口 vs. パワーズ、パターソン」「猪木、坂口 vs. ルー・テーズ、カール・ゴッチ」を紹介します。

アントニオ猪木 vs. カール・ゴッチ

(1972年3月6日:東京・大田区体育館)

アントニオ猪木:特集(16)新日本プロレス旗揚げ「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

(内容)新日本プロレス旗揚げのメイン。猪木が「師匠」ゴッチにぶつかっていった試合。猪木がヘッドロック、エルボーアタック、鎌固め、タックル。ゴッチは足を攻める動き、ジャーマン(ロープ際でブレイクになった)、パイルドライバー。細かい技が巧く、体のゴツさ&パワーで猪木の攻撃を阻止。卍固めをパワーで返された猪木。リバーススープレックスで3カウント負け。ゴッチが身体全体のパワーで勝利。猪木は元々パワーファイターではない。旗揚げ戦にしてはリスクのある相手だった。


アントニオ猪木、坂口征二 vs. ジョニー・パワーズ、パット・パターソン

(1973年8月24日:ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」)

アントニオ猪木:特集(16)新日本プロレス旗揚げ「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

(内容)新日本プロレスの代表がアメリカ遠征。パワーズはNWAを離脱してNWFを作った男。パターソンは後、WWFでエラい人になる男。NWA認定北米タッグ王座戦「60分3本勝負」として行われた試合。ベルト姿のパワーズ組がまず入場。猪木組は共にガウン(坂口の方が少し派手)。レフェリーはボクシング元世界ヘビー級王者のジョー・ルイス。坂口とパワーズでスタート。パワーを見せる坂口。パワーズはパンチ、ヘッドロック。次いで猪木(髪が長め)とパターソン。パターソンがヘッドロック。猪木はアームホイップを連発し、パターソンの腕を攻める。オーバーアクションなパターソン。パワーズ組がベタな同士討ち。猪木がブレーンバスターでパターソンから3カウント(やけにルイスのカウントが速かった)。二本目。猪木がコブラツイスト、逆水平、鉄拳制裁。坂口はアトミックドロップ。パワーズ組が坂口の足を狙って鉄柱攻撃、ストンピング。パワーズが4の字で坂口からギブアップ勝ち。三本目。猪木ではなく、足のダメージが残る坂口が先発。パワーズが坂口の足を攻撃。次いで猪木に4の字。技がかかったまま場外へ。両者リングアウトかと思ったら、立会人が坂口の手を上げる。何だかよくわからなかったが、「パワーズ組の反則負け」らしい。しかしながら、当時のルールによりパワーズ組が王座防衛。パワーズの4の字、猪木の鉄拳制裁が見せ場だった試合。わかりやすいオーバーアクションの「アメプロ」な内容。猪木も観客にアピールするためか、リアクションが大きかった。


アントニオ猪木、坂口征二 vs. ルー・テーズ、カール・ゴッチ

(1973年10月14日:蔵前国技館)

アントニオ猪木:特集(16)新日本プロレス旗揚げ「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

(内容)何とも豪華なタッグ戦。「プロレスの神様」ゴッチと「鉄人」テーズ。さすがに全盛は過ぎているが、新日本プロレスの代表である猪木、坂口とどんな試合をするか? まずはゴッチ組が入場。次いでガウン姿の猪木、坂口(セコンドには山本小鉄)。両国国歌演奏。ゴッチ、テーズ、坂口、猪木の順に選手コール。「90分3本勝負」。坂口(オレンジではなく黒のショートタイツ)とテーズでスタート。グラウンド技を見せるテーズ。坂口は受けの姿勢。ゴッチはリストを取ったりする小技。猪木はテクニックで勝負し、レッグシザースをよく使う。テーズがルー・テーズ・プレス、坂口がベアハッグ、ゴッチが弓矢固めを見せる中、坂口がテーズにヘッドロック(ヤバイ)。バックドロップでテーズが坂口から3カウント。二本目も坂口とテーズでスタート。そして、ゴッチと坂口がパワー合戦(互角。スゴイぞ、坂口)。猪木はテーズに張り手やバックドロップを決められるなど、空回り。そして坂口がテーズからアトミックドロップで3カウント奪取。三本目も坂口とテーズでスタート(そういうルール?)。パワフルな動きを見せる坂口。ゴッチは猪木のキーロックを持ち上げる(定番?)。テーズはスタミナがキツそう。猪木がゴッチにドロップキックを連発し、固め技。3カウントを取って、猪木組が2-1の勝利。まるで「レスリングの教科書」のように基本技が多く見られた好試合。最後を締めくくったのは猪木だったが、坂口のパワーに頼もしさを感じた。後に新日本プロレスがトップになったのは坂口の存在も大きかったのではないかと思うが、この試合は「新日本の未来」を感じるような内容だった。

リンク

特集(15)

日本プロレス時代「アントニオ猪木、ジャイアント馬場 vs. ファンク兄弟」「vs. ザ・デストロイヤー」「vs. ディック・マードック」他

特集(17) 「70年代」
「vs. ジョニー・パワーズ」「vs. ストロング小林」「vs. アーニー・ラッド」

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