2022年12月11日日曜日

アントニオ猪木:特集(15)日本プロレス時代「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

世界一のレスラー、猪木の名勝負。日本プロレス時代の「アントニオ猪木、ジャイアント馬場 vs. ファンク兄弟」「vs. ザ・デストロイヤー」「vs ディック・マードック」他を紹介します。

アントニオ猪木、吉村道明 vs. バロン・シクルナ、ビクター・リベラ

(1967年12月6日:東京体育館)

アントニオ猪木:特集(15)「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

(内容)日本プロレス時代。「45分3本勝負」として行われた試合。「マルタの怪男爵」と呼ばれるシクルナ。背骨折りが必殺技らしい。プエルトリコ出身のリベラは猪木のアメリカ修行時代のライバルだそうだ。四人ともガウン姿で入場。レフェリーはユセフ・トルコ。吉村とリベラでスタート。足が長いリベラがエルボー、吉村はヘッドシザース。黄色いタイツの猪木はシクルナとヘッドロック合戦。コーナーで待機するリベラがロープに引っかかって転倒(一人で何やってる?)。猪木がボディブロー、アームホイップを出すが、シクルナ組に短いロープでチョークされ、ツープラトンのボディスラム。シクルナのニードロップ(「ちょこん」と落とすタイプ)で猪木が3カウントを取られる(一本目)。二本目。場外戦。テーブルを使う猪木。さっき使われたロープをリベラから取り上げ、逆に使用。タッグマッチにありがちな「ベタな同士討ち」を見せるシクルナ組。吉村が力強いボディスラム、ストンピング。猪木がシクルナからコブラツイストでギブアップ。三本目の前にちょっとしたトラブル。レフェリーに抗議する吉村。頭を叩かれたトルコが吉村に蹴り。吉村は仕返しにビール瓶の水をぶっかけ。三本目がスタート。リベラがベタな噛みつき攻撃。吉村が逆水平。しかし、結局、両者リングアウトで引き分け。試合後、シクルナ組がトルコをボディスラム、ニードロップ。場外で猪木組とやりあった。なかなか面白かったタッグ戦。レスラーとレフェリーのやりとり、リベラのウケ狙いが印象的。猪木の動きはまずまず。吉村はボディスラムがパワフルでよかった。シクルナは背骨折りを出さなかった(ような気がする)。


アントニオ猪木、ジャイアント馬場 vs. ファンク兄弟

(1970年8月4日:東京体育館)

アントニオ猪木:特集(15)「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

(内容)「インタータッグ戦」として行われた試合。王者は猪木組。これが10度目の防衛戦。この時点で既に髪が薄いドリー(別にハゲでも構わないが、老けた感じに見えるのはやっぱりレスラーとしては寂しい)。三本勝負。猪木とドリーでスタート。バックを取ろうとするドリー(動きが速い)。テリーはスピニングトーホールドを見せるが、コーナーに振られて場外に落下(NWA王者の伝統芸)。猪木と馬場がドリーにコブラツイスト。猪木がテリーにストンピング&パンチ連発(迫力)。ドリーがレフェリーのユセフ・トルコを場外に投げ落とす。ファンク兄弟がツープラトンで馬場にダブルアームスープレックス。一本目はファンクの反則負け。「レフェリーに対する暴行」が理由か?  その裁定に怒ったテリーがトルコにパンチ。二本目は馬場が頑張る。ドリーにババチョップ、椰子の実割り、ニードロップ、スリーパー(スリーパーを空振りしてズッコケる珍シーンも)、テリーにはキック(迫力)。猪木はテリーにブレーンバスター。最後は馬場がロープ際でテリーにハーフボストンを決め、ギブアップ勝ち。2-0で王者組が防衛成功。馬場が技をミスる珍しい(?)シーンが見られた試合。ファンク兄弟はレスリングはできるようだが、やや地味な印象。最後のハーフボストンはロープブレイクできたのではないか、という気も。


アントニオ猪木 vs. ザ・デストロイヤー

(1971年5月19日:大阪府立体育会館)

アントニオ猪木:特集(15)「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

(内容)「第13回ワールド・リーグ戦優勝決定戦」として行われた試合。レフェリーはユセフ・トルコ。グリーンを基調としたガウンの猪木。デストロイヤーは白覆面に白いTシャツ(マスクがデザインされたちょっとユーモラスなシャツ)。花束贈呈。試合はじっくりした内容でシザースがよく使われた印象。猪木が腕や足を取る動き、ヘッドシザース、ヘッドロック。デストロイヤーは固め技、アームホイップ、ボディシザース、セカンドロープからのニードロップ。これまで二度に渡り4の字を阻止されてきたデストロイヤーの4の字がついにガッチリ決まる。4の字が掛かったまま、両者場外へ。カウントを取るトルコ(妙にカウントが速かった)。両者リングアウト。互いに足を痛めて終わった試合。フォールを返したデストロイヤーがトルコの上に乗ったりするなど、どこかユーモラスな雰囲気もあったが、全般的には地味な内容。結局、このワールド・リーグ戦で優勝したのはアブドーラ・ザ・ブッチャーを破ったジャイアント馬場だった。


アントニオ猪木 vs. ディック・マードック

(1971年12月4日)

アントニオ猪木:特集(15)「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

(内容)猪木のUN王座を懸けた60分三本勝負。スポンサーは「サトウ製薬」ほか。猪木が貫禄あるガウン&チャンピオンベルト。セコンドには坂口征二、山本小鉄、グレート小鹿(?)ら。マードックは赤いショートタイツ。着物姿のお姉さんから花束贈呈。まずはマードックのアームホイップに猪木がレッグシサーズで切り返す。じっくりと腕を固める猪木。飛びつきレッグシザースを失敗(二度目は成功)、キーロック、ドロップキック。マードックは首をつかむクロー攻撃、ストンピング、エルボードロップ。一本目はマードックがブレーンバスターで3カウント。二本目はマードックがハンマーパンチ、アトミックドロップ、バックブリーカー。猪木はコブラツイスト、場外で鉄柱攻撃。リングアウトで猪木。三本目。互いにターンバックルに相手の頭をぶつけ合う(思わず笑ってしまう攻防)。猪木が鉄拳制裁。マードックは細かい反則、垂直落下式ブレーンバスター。最後は猪木。ブレーンバスターで3カウントを奪って、2-1の勝利。結果は妥当なところだが、猪木は技をミスするなど、少し残念なところが。マードックは「やられっぷり」が良すぎてコミカルな雰囲気だったが、「戦いのスタイル」はこの時点で完成していた。 

リンク

異種格闘技戦シリーズ。「vs. アノアロ・アティサノエ」「vs. レオン・スピンクス」「vs. ショータ・チョチョシビリ(初戦・再戦)」

新日本プロレス旗揚げ「vs カール・ゴッチ」「猪木、坂口 vs パワーズ、パターソン」「猪木、坂口 vs ルー・テーズ、カール・ゴッチ」

0 件のコメント:

コメントを投稿