世界一のレスラー、猪木についての様々なデータ(スカウト、力道山、改名、衝撃の事件、アメリカ遠征、反乱、板橋事件、復帰、不満)。
力道山(上)、BI砲 |
転機
1960年(昭和35年)、興行でサンパウロを訪れていた力道山からスカウトされて日本へ帰国。ジャイアント馬場と共に「日本プロレス」入門(入門当初は馬場を兄のように思っていたという)。ただ、ひたすらキツいだけのトレーニングだったが、「(ブラジルでの過酷な生活を経験していたため)練習で倒れたことは一度もなかった」とのこと。デビューは1960年9月30日(その年のうちにデビュー。かなり早いのでは?)。相手は頭突き野郎の大木金太郎。猪木はメチャクチャにやられた。力道山は当初猪木を「日系ブラジル人」として売り出そうとしていたため、猪木は親戚から問い合わせが来てもトボケたりしてゴマかそうとしたという。力道山にはよく殴られた猪木。マンモス鈴木の凱旋帰国の相手をしてケンカのような試合に。その試合ぶりに力道山は激怒して猪木は殴られた。理由もなく殴られたこともあるという(そういったこともあって猪木は力道山に良い印象を持っていない)。
力道山
力道山はケンカに強いタイプ(「グラウンドのテクニックは大したこと無かった」と猪木)。猪木はファイティングスピリットとプロモーターとしてのセンスを力道山から受け継いだ。
改名
1962年(昭和37年)11月9日、リングネームを「アントニオ猪木」に改名。「猪木派」であった豊登が命名したとのこと。「プロレススーパースター列伝」では力道山がアントニオ・ロッカにあやかって名付けた、とあった(全然違うじゃんか)。また、猪木がテレビドラマ『チャンピオン太』で出演したときの役名「死神酋長」が気に入った力道山は、それを猪木のリングネームにしようとしたという(ヘンな名前を付けようとした力道山。どうしようもないセンス。なぜ猪木にそんな扱いばかり?)。
衝撃の事件
刺されて重傷を負った力道山が1963年(昭和38年)12月15日に死去。治るはずの怪我だったが・・・。
アメリカ遠征
豊登と一緒に初のアメリカ遠征。ハワイでの高額なギャラに驚き。ロスではミスター・モトが出迎え。若手時代のハーリー・レイスと試合。しかし、英語がしゃべれないうえにギャラが安く試合数も少ない。寂しさからバクチにハマって文無し。テキサスではそのファイトぶりで人気とギャラがアップ。ヒロ・マツダの誘いでテネシーへ。そこはテキサスよりプロレス人気が高く、しかも日本人を嫌う土地のため、ヒールとして大暴れ。ヒートした客にナイフで切られたことも。
反乱
日本プロレスからの要請で帰国することになった猪木。途中で立ち寄ったハワイで豊登と会談。1966年(昭和41年)4月23日、豊登と「東京プロレス」設立(猪木をかわいがった豊登。「エースの座」を奪われるのを嫌がっていたため、馬場があまり好きではなかったらしい)。その直前には国際プロレスも設立された。東京プロレスは豊登の借金対策として作られた「ワケあり」の団体。ジョニー・バレンタインと激しい試合をした猪木だが、いわゆる「板橋事件」で倒産。猪木には借金が残り、若手レスラーは路頭に迷う。仲介人(自民党副総裁の川島正次郎)のおかげで猪木は日本プロレスへ復帰できたが、マサ斎藤はアメリカ、ラッシャー木村は国際プロレスへ(政治家がプロレスに関わっていた時代。今ならプロレスなど相手にもされないだろう)。
板橋事件:「客が少ない」という理由で興行を中止しようとしたため、怒った観客がリングに火をつけた。そして東京プロレスは3ヶ月で破産。
復帰
猪木復帰後、馬場・猪木の二本柱で盛り上がる日本プロレス。猪木はジャイアント馬場とのタッグ「BI砲」を結成したり、UNヘビー級王座を獲得したり、ドリー・ファンク・ジュニアのNWA世界ヘビー級王座に挑戦したり。それまでの日本のプロレスは相撲っぽい雰囲気もあったが、カール・ゴッチを始めとするテクニック&パワーのプロレスに猪木は魅せられ、ゴッチから様々な技を修得(体が細めで柔軟な猪木は関節技に向いているレスラーだった)。ルー・テーズからは「ヘソで投げるバックドロップ」を学んだ。バーン・ガニアに関しては「技よりも豊富なスタミナが印象的だった」と評価している。
不満
日本プロレスの試合が日本テレビとテレビ朝日で放送されることに。馬場の試合は日本テレビ、猪木の試合はテレビ朝日で。団体としては二つの局から放映料が入る結構な話。日本人同士の対戦を避ける日本プロレス。猪木の馬場への対戦要求は却下。さらに幹部による不正会計。選手会長の馬場と共に猪木は会社の改善を求めたが、猪木だけが追放されることに。
リンク
猪木についての様々なデータ(本名、ニックネーム、身長体重、配偶者、少年時代、他のスポーツ歴、ブラジルの話)
猪木についての様々なデータ(追放、新日本プロレス旗揚げ、変化、上昇、異種格闘技戦、タイガーマスク、IWGP)
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