新日本プロレスの武藤。1995年、IWGP王者に。王座を守り続けるが・・・。「vs. 天山広吉」、IWGP防衛戦「vs. 越中詩郎」「vs. 高田延彦(再戦)」、「vs. ペドロ・オタービオ」を紹介します。
①武藤敬司 vs. 天山広吉
(1995年)
(内容)IWGPヘビー級王者、武藤のノンタイトル戦。武藤が先制攻撃。ドロップキック、スペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャー、シュミット式バックブリーカーからのムーンサルト、プランチャーを一気に決める。しかし、場外戦で天山がマウンテンボム、ヘッドバットで反撃し、リングに戻ってモンゴリアンチョップ、ニールキック、(場外で)鉄柵攻撃&クローズライン、セカンドロープからのギロチンドロップ、(ここで蝶野が場外に現れる。首にタオルを掛けて、風呂上がりみたいな格好)、トップロープからのダイビングヘッドバット、ムーンサルト(自爆)、パワーボム、ムーンサルト(成功)。しかし、ここからは武藤。ドラゴンスクリュー、トップロープからのミサイルキック、雪崩式フランケンシュタイナー、ヒザを相手に足にぶつけるムーンサルト、そして4の字で天山をギブアップさせた。お互いが持ち技をフルに出し合った試合。普通のムーンサルトでは勝てなくなってきた武藤がヒザを使う危険なムーンサルト。仕掛ける方も危険な技だ。
②武藤敬司 vs. 越中詩郎
(1995年12月11日)
(内容)「BATTLE FINAL '95」で行われたIWGPヘビー級王者、武藤の防衛戦。いつものようにロープの張り具合をチェックする武藤。腕の取り合い。武藤が卍固め、ドロップキック、フラッシングエルボー、アキレス腱固めなどの足を攻める技、ヒップアタックをキャッチしてバックドロップ、ドラゴンスクリュー、トップロープからのミサイルキック(越中の背中に入れた)、雪崩式フランケンシュタイナー、ムーンサルト(ヒザで阻止された)。越中は張り手、ヒップアタック、スリーパー、ブルドッキングヘッドロック、首4の字、ボストンクラブ、スペースローリングエルボーをキャッチしてドラゴンスープレックス(体勢が崩れて失敗)、ミサイルキック、パワーボム連発、ドラゴンスープレックス。そして武藤。シュミット式バックブリーカーからのムーンサルト、ドラゴンスクリューからの4の字(エスケープされた)、再度ドラゴンスクリューからの4の字で越中からギブアップ勝ち。ドラゴンスクリューで勝負がついた一戦。レスラーはヒザを痛めていることが多い。レスラーにとってドラゴンスクリューはやられたくない技だろう。
③武藤敬司 vs. 高田延彦
(1996年1月4日、東京ドーム)
(内容)武藤のIWGP防衛戦。新日本プロレスとUWFインターの抗争の一つ。この日の興行ではアントニオ猪木が前座試合でビッグバン・ベイダーを腕ひしぎで破っており、リングサイドで観戦。会場には高田の妻(向井亜紀)の姿も。試合開始。高田がキック、腕を攻めるレスリング。そしてキック連発からバックドロップ、ヒールホールドといった畳み掛けるような攻め。「プロレス」をやりたい武藤が荒っぽい攻撃。ヘッドバット連発、ストンピング、フラッシングエルボー、ヒザ蹴り、浴びせ蹴り(失敗気味)、バックドロップ、ムーンサルト、腕ひしぎ、キックをキャッチしてドラゴンスクリューからの4の字。しかし、再戦は高田。腕ひしぎで勝利、新王者に。勝っても喜ぶヒマはない。越中、橋本真也が対戦をアピール。橋本とニラみ合う高田(迫力)。元王者・猪木が勝った高田を祝福。武藤は王座を失ったが、ベルトを気にせず試合ができる状況になった。)
④武藤敬司 vs. ペドロ・オタービオ
(1996年9月23日、横浜アリーナ)
(内容)武藤の異種格闘技戦。オタービオはブラジリアン柔術の選手だそうな。後ろ回し蹴りやハイキックを見せるオタービオ。腕ひしぎを使うが、グラウンドの技が上手い印象は無い。武藤はマウントポジションを取ったり、バックを取ったり。ストンピングや腕を取る動きを見せた後、タコ殴りでオタービオにタップさせた。プロレスでは禁止されているパンチが有効なのがこういった試合の特徴であり、売り物であるが、陰惨な雰囲気が無いプロレスっぽい試合だった。猪木は何でもありの「アルティメット」を野蛮であり、興行的に下劣なものだと切り捨てていたが、武藤も同じような考えなのかもしれない。
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