新日本プロレスの武藤。1995年、IWGP王者に。「vs. 高田延彦(初戦:IWGP防衛戦)」「vs. ロード・スティーブン・リーガル(スペシャルマッチ)」「vs. 後藤達俊」を紹介します。
①武藤敬司 vs. 高田延彦
(1995年10月9日、東京ドーム)
(内容)IWGPヘビー級王者、武藤の防衛戦。新日本プロレスとUWFインターの抗争のハイライト。同じ新日本出身の者同士の対決。まずは互いにバックや足を取るレスリング。武藤がフラッシングエルボー(失敗)、ソバット、投げっぱなしジャーマン、バックドロップ、ムーンサルト(自爆)。高田はキック、ヒールホールド、バックドロップ、腕ひしぎ。レスリングな展開が続く中、武藤がドラゴンスクリューからの4の字。一度は逃げられたが、二度目の4の字で高田がギブアップ。大いに盛り上がる新日本陣営。波に乗る武藤が他団体のエースに快勝。しかしながら、「格闘技戦」というより「プロレス」だった試合。団体を背負っている高田としては絶対に負けるわけにはいかなかったはずだが、彼のキックは危険なものではなかった。当時のルールはわからないが、武藤に花を持たせた、という印象も。
②武藤敬司 vs. ロード・スティーブン・リーガル
(1995年)
(内容)IWGPヘビー級王者、武藤。「WCW WORLD IN JAPAN」でリーガルと対戦。リングサイドにはWCWのエリック・ビショフ(後にNWOを盛り上げる男)。足を固める武藤。ドロップキック、逆さ押さえ込み、ソバット、スペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャー。リーガルはヒジや足を器用に使う小技を入れながらエルボースマッシュ、腕を取る動き、スリーパー、ニードロップ、トップロープからのダブルアームスープレックス、ロイヤルストレッチ(少し甘い)、パイルドライバー。そして何とリーガルが横ひねり式のムーンサルトを敢行。しかし、自爆。最後は武藤が定番のシュミット式バックブリーカーからのムーンサルトをキレイに決めて3カウント勝利。この試合で面白かったのはリーガル。小技、大技を披露。チョップに耐える姿は実にユーモラスだった。
③武藤敬司 vs. 後藤達俊
(1995年)
(内容)後藤は「平成維震軍」のメンバーで、新日本では武藤より先輩。厳つい顔の中堅どころ。しかし、必殺技のバックドロップはかなり強烈。ヒールらしく後藤がエルボー、張り手、チョップ、パンチ、クローズラインといった打撃系の攻撃。そして場外戦でバックドロップ。リングに戻ってトップロープからのダイビングヘッドバット。二発目のバックドロップは不発。武藤はアキレス腱固め、スペースローリングエルボー(キャッチされた)、トップロープからのミサイルキック、切り返しのフランケンシュタイナー。最後は武藤。ドラゴンスクリュー、ムーンサルト、そして4の字でギブアップ勝ち。後藤の場外バックドロップと武藤のムーンサルトにインパクトがあった試合。ヒザをぶつけるムーンサルトはかなり危険な感じのもの。後藤はケガをしたのでは?
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