新日本プロレスの武藤敬司。「グレート・ムタ」として活躍。「vs. ポール・オンドーフ(アメリカWCW)」「vs. 新崎人生」「vs. 獣神サンダーライガー」を紹介します。
①グレート・ムタ vs. ポール・オンドーフ
(1995年5月21日、アメリカ)
(内容)ムタが「WCWスランボリー」と呼ばれる大きなイベントに登場(当時、武藤はIWGP王者。この試合にIWGP王座が懸けられた、という情報もありますが、ムタと武藤は違うのでその情報には違和感があります)。相手のオンドーフは昔、前田明にアッサリ負けたことで日本では「弱い奴」と評価されているが、アメリカではハルク・ホーガンと抗争するほどのポジションにあり、得意技のパイルドライバーはかなり強烈なもの。リングサイドには日本人(?)のファン。ムタが黒いニンジャスタイルでIWGPベルトを持って入場。次いでオンドーフが金色にキラキラ光るガウン姿。この試合ではヒールらしく、ファンからブーイングされ、観客に悪態をつきながら入場。腕の取り合い、グラウンドの攻防。ムタがソバット、ヘッドロック、ドロップキック、フラッシングエルボー、スリーパー、クローズライン、スペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャー。オンドーフはパンチ、クローズライン(強烈)、場外でTVケーブルを使ったチョーク攻撃、ブレーンバスター、独特のエルボードロップ、チンロック、フィストドロップ。最後はムタ。十八番の「シュミット式バックブリーカーからのムーンサルト」で3カウント。オンドーフがヒールを巧く演じた試合。共にレスリングができ、パワーもあるため互いの魅力が発揮された内容となった。
②グレート・ムタ vs. 新崎人生
(1996年4月29日、東京ドーム)
(内容)WCWでトップクラスだったムタ。WWFで人気者になった新崎と対戦。お遍路姿で入場する新崎。体には「お経」が漢字で書かれている(これは本当に書いているらしい。そういうスタンプやシールみたいなものがあるのかと思ったが)。ムタは鬼みたいな面をかぶり、龍の飾りが付いたコスチューム。「愚零闘武多」と書かれた卒塔婆をコーナーに設置する新崎。試合開始。ムタがバックを取る動き、緑の毒霧噴射、キック、スペースローリングエルボー、ソバット、タックル(田中リングアナの席まで新崎が吹っ飛んだ)、テーブルでパイルドライバー(場外戦)。新崎は拝みロープ渡りからのチョップ、コーナーを使ったボディプレス、チョーク、ショルダークロー。卒塔婆攻撃で新崎が出血し、動きが鈍くなる。ムタがフラッシングエルボー、道着の帯でチョーク、バックドロップ、スペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャー、雪崩式フランケンシュタイナー、場外で鉄柵攻撃。新崎はフラつきながらも反撃。バックドロップ、トラースキック、トップロープからのダイビングヘッドバット(自爆)、鉄柱・イス攻撃(場外)、プランチャ(初代タイガーばりの技)、トップロープからのタックル&ダイビングヘッドバット。得意のパワーボムを仕掛けようとする新崎にムタが毒霧。手刀からのムーンサルトでムタが3カウント勝利。卒塔婆&流血で当時、話題になった試合。共に良いレスラーだけに個人的にはそういうのはナシで勝負して欲しかったところ。ただ、体全体のパワーではムタが上だったような気がする。新崎は負けたが、プランチャ、トップロープからのダイビングヘッドバットには迫力があった。
③グレート・ムタ vs. 獣神サンダーライガー
(1996年10月20日、神戸ワールド記念ホール)
(内容)白いコスチュームのライガー。ムタは新崎戦と同じスタイル、ペイントで緑の毒霧噴射。ライガーが腕や足を取る動き、ドロップキック、浴びせ蹴り、バックドロップ、パイルドライバー、トップロープからのミサイルキック、プランチャ、場外でイス攻撃&パイルドライバー。体格で勝るムタはラフ&パワー。顔面かきむしり、フラッシングエルボー、脳天チョップ、場外でテーブルにパイルドライバー&チョーク、花道でブレーンバスター&ラリアット、バックドロップ、スペースローリングエルボー(よけられた)、マスク破り(ここでムタ&観客にサプライズ)。そしてムタが赤い毒霧。スペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャー、ムーンサルトでムタが3カウント勝利。最後は体の大きさで勝負がついたが、互いに持ち技を出し合った。面白かったのがテーブル。普段あまり使わないのか、両者持て余し気味。パイルドライバーで折れたテーブルをムタが鉄柱に立てかけようとして失敗。ライガーはテーブルをリングに投げ入れようとして失敗。記憶に残るシーンとなったから、これはこれで良かったのかも。
グレート・ムタ:新日本時代(9)
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