新日本プロレスの武藤敬司。「グレート・ムタ」として活躍。IWGPヘビー級王座戦「vs. スティング」「vs. 馳浩(ノンタイトル戦)」「vs. 蝶野正洋」を紹介します。
①グレート・ムタ vs. スティング
(1992年11月22日、両国国技館)
(内容)ムタのIWGP防衛戦。相手のスティングはWCW時代のライバル。スティングが星条旗をイメージしたコスチューム。白と赤のペイント。ムタは白い忍者スタイルで白のペイント。試合開始。握手を求めるスティングだが、ムタは緑の毒霧噴射。腕を取り合う展開。ムタが場外戦で鉄柵攻撃、チョーク、フェイスクラッシャー。リングでスペースローリングエルボー、ソバット。スティングが反撃。場外で鉄柵攻撃(お返し)、ボディアタック、リフトアップでムタをリングに戻してパワーをアピール。リングではカナディアンバックブリーカー(ムタに蹴られるレフェリーのタイガー服部)、スパインバスター、フェイスクラッシャー、リフトアップでムタを場外に落とす(さっきの逆)、四の字、ボディアタック、ボディプレス、ブレーンバスター。金具を悪用しようとするムタだが、ニードロップを自爆して金具を取り上げられる。しかし最後はムタ。シュミット式バックブリーカーからのムーンサルトがキレイに決まって3カウント。金具やレフェリーをめぐる攻防は微妙な感じだったが、ムタのムーンサルト、スティングのリフトアップは迫力。互いに個性を出し合った良い試合だった。
②グレート・ムタ vs. 馳浩
(1992年12月14日、大阪府立体育会館)
(内容)「スペシャルシングルマッチ60分一本勝負」として行われた試合。広島サンプラザでの試合(1990年9月14日)では馳が流血で凄惨な試合となった。ブルーの忍者スタイルで入場のムタ。腰にはIWGPベルト。赤のペイント。緑の毒霧を吹いた瞬間、馳が先制のドロップキック。次いで裏投げ、(場外で)鉄柵・テーブル攻撃、チョップ連打、リストを取る動き。ムタがキック、ソバット、ハーフボストン、インディアンデスロックからの鎌固めで反撃。馳の顔面攻撃でムタのペイントがはがれて「武藤」に。馳がネックブリーカー、ブレーンバスター、雪崩式ブレーンバスター、ジャーマン、クローズライン。ムタは場外戦(鉄柵攻撃、スペースローリングエルボー、フェイスクラッシャー)、フラッシングエルボー、イス攻撃、シュミット式バックブリーカー。ムタがお気に入りの金具を持ち出すが、逆に取られて流血。ここから凄惨な内容に。馳がパイルドライバー、噛みつき、裏投げ、パワーボム。ムタはスペースローリングエルボー(失敗)、バックドロップ4連発(迫力)、ムーンサルト(自爆)、ドラゴンスープレックス二発。最後はムタ。キレイにムーンサルトを決めて3カウント。前回同様、激しい試合となった。馳のパイルドライバー、裏投げ、ムタのバックドロップ、ドラゴンスープレックス、ムーンサルトに迫力があった試合。ムタの赤いペイントがはがされて「武藤」化。流血でまた「赤いムタ」に戻ったのも面白い(?)演出だった。試合後、NWA王者の蝶野がベルトも持ってリングイン。互いのベルトを懸けて戦おう、と(いう感じで)ムタを挑発するが、ムタは無視してサッサと引き上げていった。当時、ホントはNWAベルトが欲しくてたまらなかった武藤。興味の無いフリをしていたのも今となっては面白いシーンだ。
③グレート・ムタ vs. 蝶野正洋
(1993年1月4日、東京ドーム)
(内容)王座統一戦。IWGP王者ムタ、NWA王者の蝶野。ムタが白い忍者コスチューム、白いペイント、緑の毒霧。まずは力比べ、腕やバックの取り合い。ムタがソバット、ヘッドロック、フラッシングエルボー、場外で鉄柵攻撃、花道でフェイスクラッシャー&クローズライン、雪崩式ブレーンバスター、バックドロップ、ジャーマン、スペースローリングエルボー、ドロップキック、花道でブレーンバスター(スペースローリングエルボーは失敗)、フランケンシュタイナー、ムーンサルト(失敗)。蝶野はバックフリップ、ケンカキック、(ムーンサルトを失敗したムタに)STF、(花道で)バックドロップ、グランドコブラ、トップロープからのタックル、パワーボム、バックフリップからのSTF。そしてムタがシュミット式バックブリーカーからのムーンサルト。これは返されたが、もう一発決めて3カウント。ムタが失敗したり返されたりしながらもムーンサルトで勝利した試合。二つの権威あるベルトを懸けた試合だったためか、両選手ともマジメな戦いぶり。ムタよりも武藤でやって欲しかった気もした好試合だった。
グレート・ムタ:新日本時代(6)
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