新日本プロレスの武藤敬司。「グレート・ムタ」として活躍。IWGPヘビー級王座戦「vs. 長州力」「vs. 橋本真也」「vs. スコット・ノートン」を紹介します。
①グレート・ムタ vs. 長州力
(1992年8月16日、福岡国際センター)
(内容)ムタが長州のIWGPヘビー級王座、グレーテスト18クラブ王座に挑戦。ニンジャのコスチュームで入場するムタ。赤と黒のペイント、緑の毒霧。場外に出て長州を焦らす作戦。リングに戻ったムタに長州がリキラリアット、ストンピング、キッチンシンク、ブレーンバスター。雪崩式ブレーンバスターを決めようとする長州だが、毒霧を食らう。その後はムタのペース。フェイスクラッシャー&凶器攻撃(場外)、ソバット、フラッシングエルボー(三発)、鉄柵攻撃(場外)、スペースローリングエルボー、シュミット式バックブリーカーからのムーンサルト。返されたが、もう一発ムーンサルトで3カウント。試合終了後も腕ひしぎや消火器で長州を痛めつけた。毒霧で勝負がついた感じの試合。IWGP戦にふさわしくない反則攻撃も見られたが、ムーンサルトは見事なものだった。長州もリキラリアット、ブレーンバスターに迫力があってよかった。
②グレート・ムタ vs. 橋本真也
(1992年9月23日、横浜アリーナ)
(内容)ムタが二本のベルトを懸けて防衛戦。長州戦と同じ赤と黒のペイント。そして、場外に出て相手を焦らし、毒霧。橋本がパワーを見せる。キック、チョップ、ボディスラム、バックブリーカー、エルボードロップ、三角絞め、ベリートゥベリー、ニールキック、DDT。ムタはソバット、イス攻撃(場外)、フラッシングエルボー、クロー、噛みつき、チョーク、スペースローリングエルボー(キックで阻止された)。シューズに金具を仕込むムタ。毒霧噴射、トップロープからのニードロップ、イスにフェイスクラッシャー、そしてムーンサルトで3カウント。試合終了後もニードロップやストンピングで橋本を痛めつけて控え室に引き上げる。「シューズに仕込んだ金具」で勝負がついた試合。この試合もIWGP戦にふさわしくない反則攻撃。橋本はDDTは悪くはなかったが、ムタのペースに合わせてしまった。
③グレート・ムタ vs. スコット・ノートン
(1992年10月18日、千葉幕張メッセ)
(内容)ムタがIWGPを懸けて防衛戦(どうやら「グレーテスト18クラブ王座」は保持していない様子)。ブルーのニンジャスタイルで入場。赤のペイント、緑の毒霧。ノートンもブルーのコスチューム。ノートンが体当たりでムタを吹っ飛ばし、バックブリーカー、ボディスラム、フルネルソン、リフトアップ、クローズライン、バックドロップ、ネックブリーカー、パワーボム、鉄柵攻撃(場外)、トップロープからのタックル、パワースラム。ムタは反則攻撃、チョップ、スペースローリングエルボー、鉄柵攻撃(場外)、チョーク、スペースローリングエルボー(場外)、イス攻撃、ソバット、フェイスクラッシャー(場外)。そしてムタが毒霧噴射。またしてもシューズに金具を仕込んでニードロップ。ムーンサルトで3カウント、王座防衛。コスチュームはカッコ良かったムタ。しかしながら、この戦い方はIWGP戦にふさわしくない。技とパワーで競い合うのが「IWGPヘビー級王座」。そもそも独特の人気があるムタにはベルトは必要ない、という気がした。
グレート・ムタ:新日本時代(5)
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