新日本プロレスの新星。デビュー初期の「武藤敬司、越中詩郎 vs. 星野勘太郎、ザ・コブラ」「武藤敬司、ザ・コブラ vs. 越中詩郎、小杉俊二」「vs.藤波辰巳」を紹介します。
①武藤敬司、越中詩郎 vs. 星野勘太郎、ザ・コブラ
(昭和60年10月11日、古川市民体育館)
(内容)タッグ戦。黒のショートタイツの武藤。越中は赤のショート。両チームにおねえさんから花束贈呈。越中と星野でスタート。腕や足を取るグラウンドを見せる星野。両チーム共、連携プレー。越中はヒップアタック、ロメロスペシャル、バックブリーカー、ボストンクラブ、ブルドッキングヘッドロック(星野が妙に前のめりに落とされてちょっと面白かった)。武藤はどちらかと言うと受ける方に回る。スペースローリングエルボー、ブレーンバスター、(星野に)シュミット式バックブリーカーからのムーンサルト、バックドロップ。星野はブレーンバスター、パイルドライバー、トップロープからのボディアタック、バックドロップ、場外ダイブ。コブラはボストンクラブ、ロメロスペシャル(越中にやられたお返し)、トップロープからのミサイルキック、コブラツイスト、ストレッチ技、プランチャ。最後はコブラがバックドロップで武藤を仕留めた。たくさんの技が見られ、特に越中とコブラが互いに意識し合った一戦(やられたらやり返す、といった感じ)。武藤のムーンサルトは軽量の星野に返されてしまった。まだまだ、武藤が若手だった頃の試合。
②武藤敬司、ザ・コブラ vs. 越中詩郎、小杉俊二
(昭和60年10月25日、大阪府立臨海スポーツセンター)
(内容)タッグ戦。越中が白コスチューム(後にトレードマークとなる)。そしてコブラを意識した試合ぶり。先制攻撃をかける越中組。その後、両チームは合体技を使いながら多くの技を披露。山本小鉄っぽいスキンヘッドの小杉はヘッドロック、ヘッドバット、バックブリーカー、スープレックス、ハーフボストン、オクラホマスタンピード、パワーボム。武藤はバックドロップ、ドロップキック、首四の字、スペースローリングエルボー、ブレーンバスター、シュミット式バックブリーカー(ムーンサルトは阻止された)、雪崩式ブレーンバスター。コブラはスリーパー、ストレッチ技、トップロープからのクローズライン、サソリ、ブレーンバスター、プランチャ。越中はネックブリーカー、首四の字、ヒップアタック、ブルドッキングヘッドロック、パイルドライバー、ジャーマン。最後はコブラが小杉から固め技で3カウント。試合終了後もやり合う越中とコブラ。武藤は脇役的な存在だった試合。コブラとツープラトンのドロップキックを見せたシーンは今となっては名シーン、かも。
③武藤敬司 vs. 藤波辰巳
(昭和61年10月13日)
(内容)海外から帰ってきた武藤。胸のあたりに「610」と書かれた派手なジャンパーを着て入場。藤波はピンクのジャンパー。花束贈呈。まずは腕や足を取り合うレスリング。武藤が技を次々に出す。キック、首四の字、場外戦(藤波を鉄柵に飛ばし、イス攻撃)、ハーフボストン、弓矢固め、ギロチンドロップ、ツームストン、ムーンサルト(軽く返された)、ブレーンバスター、キャメルクラッチ、サソリ、シュミット式バックブリーカー、スペースローリングエルボー(失敗気味)。藤波は張り手、腕ひしぎ、腕固め、ドロップキック、ブレーンバスター、バックドロップ。最後は逆さ押さえ込みで藤波が勝利。藤波は出血しながらもやや余裕をもって試合をしていた。武藤はムーンサルトを返されたり、ロープワークや得意技をミスしたり。この時点ではまだまだ「若手」だった。
武藤敬司:新日本若手時代(3)
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