新日本プロレス。アントニオ猪木に次ぐスター。デビュー初期の試合「vs. 蝶野正洋」「武藤敬司、ドン荒川 vs. 上田馬之助、トニー・セントクレア」「vs. セントクレア」を紹介します。
①武藤敬司 vs. 蝶野正洋
(昭和60年3月8日)
(内容)デビュー初期の試合。坊主頭の武藤。蝶野はブルーのショートタイツ。レフェリーは山本小鉄。エプロンサイドには橋本真也。まずはバック、腕を取り合い、足を固めるグラウンドの攻防。武藤が後ろ回し蹴り、スリーパー、ギロチンドロップ、ボストンクラブ、スペースローリングエルボー。蝶野はアームホイップ、ドロップキック、ネックブリーカー、ハーフボストン、スリーパー、首四の字、ダブルアームスープレックス。最後は武藤がシュミット式バックブリーカーからのムーンサルトで3カウント勝利。共に新日本の若手らしいしっかりしたレスリングを見せた試合。武藤はこの時点で既にムーンサルトなど後に大試合で観客を沸かせる技を使っていた(天才)。ただ、パワーや技の正確さにやや欠けるところも。
②武藤敬司、ドン荒川 vs. 上田馬之助、トニー・セントクレア
(昭和60年9月6日)
ムーンサルト |
(内容)竹刀を持った「まだら狼」上田、セントクレアが入場。次いで坊主頭で黒のショートタイツの武藤、荒川が入場。両チームにおねえさんから花束贈呈。武藤が差し出した握手を拒否する上田組。まずは武藤とセントクレアでスタート。ヘッドロックが巧いセントクレア。エルボースマッシュ、ギロチンドロップ。武藤は回転エビ、ドロップキック、ギロチンドロップ(自爆)、プランチャ、シュミット式バックブリーカーからのムーンサルト。悪役の上田は意外にもスリーパー、腕固めなどの正統派レスリング。荒川は張り手、チョップ。最後は場外戦。イスを使う上田。どうやら上田組の反則負けらしい。セントクレアがテクニックを見せ、武藤はハツラツとした動き。個人的には荒川が上田を挑発したりするなど、二人のやりとりが面白かった。シングル戦で見たいな、と思ったほど。
③武藤敬司 vs. トニー・セントクレア
(昭和60年10月4日)
(内容)テクニシャンのセントクレアとの一戦。コスチュームなしで、黒のショートタイツ一丁で入場する武藤。セントクレアが腕を取ったり、ヘッドロック、スリーパー、首四の字などのグラウンド技、ブレーンバスターを見せる。武藤はアームホイップ、エルボードロップ、回転エビ、スリーパー、ドロップキック、プランチャ(場外戦では鉄柵へ飛ばされた)、首四の字、スペースローリングエルボー、シュミット式バックブリーカーからのムーンサルト。最後はセントクレアが固め技で3カウント勝利。セントクレアがテクニックで勝利。武藤はムーンサルトをキレイに決めたが軽く返されてしまった。この頃はまだまだ、体が軽かった。
武藤敬司:新日本若手時代(2)
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