2021年10月1日金曜日

アンドレ・ザ・ジャイアント特集②「世界のレスラー:プロレス専門ブログ」

巨大な「人間山脈」アンドレ。新日本プロレス時代の名シーンを振り返るコーナー。キラー・カーンとの因縁の三連戦を紹介します。

アンドレ・ザ・ジャイアント vs. キラー・カーン

(昭和56年12月8日)

アンドレ・ザ・ジャイアント特集②「世界のプロレス紹介:自由なブログ」

(内容)身長2メートル23センチ。「現代のガリバー旅行記」と呼ばれるアンドレ。因縁があるカーンとの試合。アメリカでカーンはアンドレの左足を折った、とか。「バトル・オブ・スーパーヘビーウェイト」。「リングアウト無し」の完全決着戦。TV解説は山本小鉄、桜井康雄。アンドレのセコンドにレネ・グレイ(結局、特に何もしなかった)。試合はやっぱりアンドレ優勢。ヘッドバット、チョップ、足を攻撃(NYでやられた仕返し)、スリーパー、ベアハッグ、ロープにからまる(いつもの演出)、スープレックス(腕力で投げ飛ばすタイプのもの)、ヒップドロップ、(「ドスン」って感じの)かかと落とし、ショルダースルー。カーンはおなじみモンゴリアンチョップ、ストンピングぐらいのもの。最後はやっぱり「カウンターキックからのヒップドロップ」で3カウント。試合後もアンドレはカーンをいたぶる。そこへスタン・ハンセン乱入。反撃されて逃げるハンセン(ちょっとカッコ悪かったような)。圧勝だったアンドレ。ヒップドロップを二回やったところがポイント。痛めつけて始末。結果は予想通りでしたが、カーンも憎々しげな表情をつくるなど「役者」でした。これで勝負が付いたとは思うけど、さらに抗争は続きます。


アンドレ・ザ・ジャイアント vs. キラー・カーン

(昭和57年3月19日、鹿児島県)

アンドレ・ザ・ジャイアント特集②「世界のプロレス紹介:自由なブログ」

(内容)アンドレが不気味なテーマ曲「ジャイアントプレス」に乗って入場。アンドレにモノを投げる観客。タマゴ(?)が胸に「ベタッ」と付く。観客を蹴散らしながらリングイン。花束を持ったおねえさんたちに怒りをぶつける。そして「戦うモンゴリアン」カーンがタイガー戸口と入場。ヒゲを生やして野性味を増したアンドレが先制攻撃。チョップ、ヘッドバット、コーナーでのヒッププッシュ、パンチ。カーンはヘッドロック。アンドレのカウンターキックが炸裂。普通ならこの後ヒップドロップをかますところだが、カーンが場外にエスケープ。アンドレに場外でヘッドバットされる戸口(もらい事故)。そのままもつれあって場外フェンスの外へ。両者リングアウト。アンドレが傘でカーンを攻撃(ボロボロになった傘がかわいそう)。消化不良な結末。二人は前回の試合ですでに決着がついているため、抗争を続けるにはこういう結果にせざるを得なかったか。アンドレが勝つパターンはほぼ同じ。スケールがデカい試合をやってくれればそれでいいのかな。


アンドレ・ザ・ジャイアント vs. キラー・カーン

(『第5回MSGシリーズ』優勝戦:昭和57年4月1日、蔵前国技館)

アンドレ・ザ・ジャイアント特集②「世界のプロレス紹介:自由なブログ」

(内容)『MSGシリーズ』なる大会の優勝戦。WWF会長ビンス・マクマホン(親父さんの方?)によると、「この大会の優勝者はWWF王者に匹敵する」とのこと。本来なら猪木がアンドレと戦う予定であったが、猪木の負傷によりカーンが代役で出場。エプロンサイドには坂口征二、藤浪辰巳ら。カーンが先制攻撃。アンドレのケ○にキック。ビクともしないアンドレはヒッププッシュ、腕を絞る攻撃、フロントネックロック、チョーク気味のスリーパー(レフェリーのミスター高橋も絞める)、スープレックス、二階からのヘッドバット、カーンへの声援に「シャラップ」、ショルダークロー。カーンはボディスラムに挑戦するが失敗、モンゴリアンチョップ、反則攻撃、足攻め、セカンドロープからのモンゴリアンチョップ。そしてカーンがトップロープからの「アルバトロス殺法」を狙うがデッドリードライブされ、アンドレがブレーンバスターからのヒップドロップで3カウント勝利。リング上には「アンドレ優勝」を祝うダスティ・ローデス、マスクド・スーパースターら。アンドレはビールをラッパ飲み(小瓶に見える)。なかなか見応えがあった内容。最後はアンドレが畳み掛けるように勝利。アンドレの得意技はヒップドロップ。ハッキリ言ってカッコいい技ではない。ヒップドロップ、ジャイアントプレスをかわされ、ヒッププッシュをヒザでブロックされるなど、ちょっとカッコ悪いシーンもあった。彼の試合がどことなくユーモラスだったのは使う技とそれを失敗するときがあったからだと思う。プロレスは「やりとり」を楽しむモノ。迫力があり、一つ一つが絵になったアンドレは「本物のレスラー」だった。 

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