第一巻がブッチャーなのが嬉しいじゃないですか。日本に来る前のエピソードとか、額のキズの話とか、いっぱい物語がありそうなレスラー。
1964年、香港でのキム・ウオンとの試合。カラテ技でKO負けのブッチャー。キムにしつこく頼んで師匠のガマ・オテナを紹介してもらう。オテナは大山倍達とも交流があるそうな。小石を鍋でいためて、「突き」のスピードをアップする特訓。
アメリカに帰ってきてマスク・ザ・プリチュアを相手にカラテ技を試す。ザ・シークに声を掛けられて、タッグを組む。シークは弱いクセにギャラも搾取。プロモーターになったシークと仲間割れ。
全米のプロモーターから干されたブッチャー。ディック・ザ・ブルーザーと千ドルを賭けて対戦。この試合の後、ブッチャーはシカゴで荒っぽい試合の連続。額のキズはこのときにつけられたそうな。
1970年、日本プロレスに初来日。大木金太郎との頭突き合戦。アントニオ猪木とも対戦。ブッチャーをバックドロップで鉄柱にぶつける猪木(ひどいことをするキラーな猪木)。
アメリカに帰ってさらに大暴れなブッチャー。黒人がのさばることを好まぬマット界が送り込んだ刺客は「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリック。かなりのタフファイト。次の相手はヘイスタック・カルホーン(金網デスマッチ)。
宿敵シークに声を掛けられ、もう一度タッグを組むことに(続く)。
(コメント)
「1964年の香港でのキム・ウオンとの試合」から全てが始まったらしい(「キム・ウオン」なんてレスラーいたんですか?)。キムのアドバイスで達人ガマ・オテナと出会うブッチャー。オテナから地獄突きを習った、とのこと(「ガマ・オテナ」って実在の人物ではないんですって。子供の頃はこのマンガのエピソードを全て信じていました)。ザ・シークとタッグを組む。シークは弱いですね。体があまり大きくないから仕方がないですかね? ディック・ザ・ブルーザーとやったときはまだ額にキズが無い。この試合の後、ブッチャーはキズだらけに(カラー写真でキズを見たことがありますか? 引くほど深いキズです)。1970年、日本プロレスに初来日。大木金太郎、アントニオ猪木と対戦。猪木がブッチャーをバックドロップで鉄柱にぶつけるシーン。ひどすぎる。ブッチャーよりも猪木の方がずっとヒールじゃないですか。フリッツ・フォン・エリック、ヘイスタック・カルホーンとの試合。エリックのアイアンクローって実際どのくらいスゴイ技だったんでしょうか? カルホーンの試合は映像で見たことがあります。「名物キャラ」ですね。横幅が広い男。強いという印象はあまりなかったような。宿敵シークに声を掛けられ再びタッグを組むことになるシーンでこの巻は終了。シークは何をたくらんでいるのか?
プロレススーパースター列伝 2(アブドーラ・ザ・ブッチャー編の後半。スタン・ハンセン編)
-------------
リンク:「昭和プロレス」記事一覧

0 件のコメント:
コメントを投稿